2007/11/24(Sat):世界にひとつだけ
いつも言われるんだ 貴方は世界に一人だけ、 代わりのいない君だから、 一人一人違うんだ、と 当たり前に使われる言葉で 普段その意味すら考えられない程身近にある だから きっと、 失ってから気付くのって、 こういうこと。 |
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天空の終焉・柳宿 |
いつも言われるんだ 貴方は世界に一人だけ、 代わりのいない君だから、 一人一人違うんだ、と 当たり前に使われる言葉で 普段その意味すら考えられない程身近にある だから きっと、 失ってから気付くのって、 こういうこと。 |
力なく項垂れた体 白と灰色の世界で いつか 心の底から泣きたい時に 私は決して泣けないのだろう |
「貴方は間違えたのよ」 微笑んだ彼女はゆっくりと口を開いた 今まで聞いたこともないような人間らしい口調で 溶け出すように、当たり前のように 「貴方は間違えたの」 心の底から虚無感を晒し出すような微笑みで きっと全てを忘れていった 初めて彼女が人間だと気付いた日 果てしなく開け放した窓に 青空は見えない |
逢いたかった 逢えただろうか 雨に濡れ泣き叫び 冷たい愛に抱かれながら 氷のように凍てつく想いは 貴方へのささやかな口吻 |
私の中で貴方が死んだ日 みんなは死んだなんて嘘だと泣いていた 儀式的にではなく、心から きっとみんなは心の中に生きていると謳うのだろう ならば何故私は違う? 死を悲しまないわけじゃない 苦しくて痛くて泣きたいのに それでも、私の中では死んでいる 私の中の貴方が死んだ日 貴方の腕で私が死んだ日 |
すぐに笑って誤魔化すこと 必要以上に嘘をついて嘘も本当も教えないこと 恐がりなくせに一人でいたいと思うこと 短気なこと 素直じゃないこと 他人に対する評価を曖昧にしたまま放っておくこと でも一番の私の駄目なことは 15年間生きてきて 未だ上手な言葉を覚えないこと |