#4

…時計…


ちくたく。

時計はススム。


『君はどこにいるのですか?』

ある日隣のクラスの笹田に聞かれた。

・・・何処?

何処って・・・此処じゃね?

『僕は此処にはいます。しかし君はここにはいません。』


『・・・はぁ?』

この変な変なこと言い出した笹田は、隣のクラスでも浮くぐらい変わったやつだ。
俺は今まで極力かかわらぬよう避けてきた。

なのに、なんでそんな変わった不思議君がこの俺なんかに絡んでるんだ?

ってか俺がここに居ないって。はい?

『君は・・・まだ気づいていないんですね。』
『あのさ、笹田君。・・・何言ってんの?』
『いつか気づかないと、手遅れになりますよ。』
『君こそそろそろ友達と打ち解けたらどうだね。』
『・・・僕はいいんです。僕は、ヒトとは、違うんだから。』


『・・・はぁ。』

なんだ。自分が変わってるのも一人だけ浮いてるのもこいつ気づいてるんだな。
そうわかると無性に笹田がかわいそうになった。

『・・悪かったよ。お前のこと悪く言って。』
『いえ・・・慣れてますから。それより―


  はやく
          成仏してくださいね。





・・・じゃぁ。』





ちくたく。ちくたく。
時間はススム。

廊下をたくさんのヒトが歩いている。
俺の横を通り抜ける。

ちくたく。ちくたく。

俺が廊下の真ん中に立っているのに
俺をすり抜けてみな歩いていく。

ちくたくちくたく。

誰一人俺に気づかない。

ちくたくちくたく。

時間はススム。
俺を残して。


―<end>―




成り行きなあとがき。

今日は目の前に時計があったのでそこから文章打ち込みながら
お話考えました。
つまりマジで即興〜(ハハハ

只今深夜一時前です。

もう寝ます。



意味不小説呼んでいただき謝謝でした^^

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