▼小児科の場合【露中】
「お大事にアルー!先生が薬出してくれたからすぐ良くなるアルよー?」

「やだー!!!!ママーあの先生怖いよー!!」


患者は小さい女の子だった。
女の子は診察が終わると泣きやまぬまま母親と診察室を出て行った。


2人きりになった静かな診察室で最初に口を開いたのはイヴァンだった。


「ねぇ、どうして泣いてたのかなー?」

「…おめぇのせいアル。」

呆れながら言う耀。


小児科医のイヴァン先生と言えば「笑顔が怖い先生No.1」とAPH総合病院内でも有名である。
それ故、小児科病棟には子供たちの恐怖を帯びた鳴き声が響き渡るのである。
これまで何人もの子供たちを泣かしてきたことだろうか。


「おめぇ、子供が嫌いアルか?」

「嫌いかな。だってすぐ泣くでしょ?泣かしがいが無いんだよね。
…君と違って。」

「はぁ…何でおめぇは小児科医になったアルか知りてぇアルね。」

皮肉を含んで言う耀。

「まぁ僕としては耀君がナース姿で僕に泣きついてくれれば考えてあげるけどね。」

「そーゆー話じゃねぇアル!!!」




小児科病棟には今日も、明日も明後日も―

子供たちの泣き声が響くのであった。

【つづく】

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設定:小児科

イヴァン>>小児科医
耀>>小児科のナース

小児科組はこんな感じだといい^q^
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