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巡り巡る時



大切なひとは、みんな消えて行った
私を残して、旅立って行った

わかってた

もう、一緒にいられないこと
いなくなることは、こんなにも寂しくて、悲しくて
でも・・・不幸と嘆くことは出来なかった

不慮の出来事であったとしても、それは恐らく、決められていたことで
その未来を、変えることが出来なかったのは、私達

後悔? 懺悔? 虚無? 失望? 絶望?

何もかも全て混ざり合って、わからない
一緒に逝きたかった。だけど、勇気がなかった
・・・死にたく、なかった

でも、時は残酷で
そんな出来事さえ、みんな流してしまう

今、私はもう起きることの出来ない【眠り】につこうとしている
何年も何年も経って、とうとう、私にも寿命がきた
だけど、もうよかったんだ

これで、私も世を臨終することが出来る
後悔はない。真っ当に暮らしてきたのだから
握られた温かい手が、優しい体温で

私は、最後に一筋の涙を流した・・・。

でも、私は信じているよ
何時か、転生する時が来ること
また、幸せな時間が訪れること
記憶を無くしても、共に歩めることが出来るというのなら・・・、



そ の 来 る 時 ま で 、 私 は 静 か に 眠 り に つ く と し よ う か な ?
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