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『さよならと言って あなたは笑った』
これは、何の冗談ですか?
どうして、そんな悲しそうな顔で笑うんですか?
どうして・・・っ
「あなたは、すべてを抱えてしまったんですか?」
──時間は、もう戻らない。
僕は、あなたに守られていた。
“守る”と言いながらも、結局“守られていた”。
僕は、あなたの補佐をしていたんですよ?
だったら、最後までお付き合いしましたよ。
口では、素っ気ない様に装っても
何時でも、“あなた”という存在に焦がれていた。
僕は、あなたの地位を好きになったんじゃない。
僕は、強くて弱いあなたを好きになったんです。
僕は・・・
あなたの“すべて”を好きになったのに。
『 恋はするものではなく、落ちるものだ 』
最初は、鼻で笑ってバカにしてましたよ。
そんなことあるはずがない・・・と。
でも、今なら嫌という程わかりますよ。
苦しくて、叫んでも、あなたはいない。
此処から・・・消えてしまった。
僕を、此処に残して。