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2000HITのお祝い品!
玉響さんへ。
〜対象〜
光と影とは何だろう?
光は明るい世界で、影は暗い世界。
そう思われるかもしれない。
けれどね?
どんなに明るい世界で暮らしていても、
どんなに暗い世界で暮らしていても、
その世界が、全ての“幸せ”とは限らない。
影の住人は、光の世界にある“光”に憧れ、
光の住人は、影の世界にある“闇”に憧れる。
全てがその枠の中に納まるわけではない。
けれど、この中には“変わり者”も存在する。
光に憧れた影は、無様に光の世界に入ろうとし、光に焼き尽くされ。
闇に憧れた光は、ちょぽけな光のオーラを纏わりながら影の世界に足を踏み入れ、影に喰われる。
虚しい物語だろう?
だが、日常という世界に飽き飽きした者は、必ず衝動に駆られていく。
光は影に
影は闇に
飲まれてはならない。対等な関係として釣り合わなくてはならないのだ。
幸福と不幸とは、何が違うのだろう?
幸せと思ったこと幸福で、不幸と思えば不幸?
本当にそうなのか?
例え
他人が幸せに思えることでも、自分が“幸せ”と感じられなければ、自分は“不幸”だ。
逆に
自分が幸せと思えることでも、他人が“不幸”と感じられれば、他人は“不幸”なのかもしれない。
結局、どちらが正しく間違いなのだろうか?
正しい答えも、きっと人間の小さくも大きな力で理解された部分もあるだろう。
けれど、この世の多くは謎に大きく包まれている。
何が幸福で、何が不幸なのか?
そんなもの、
全て答えられるはずもないだろう?
この世は
“光と影”
“幸福と不幸”
それらだけで構成されているわけではない。
そんなもの、当然?
そうだね・・・けれど、
「それらを分かっていない愚者が、この世の中に存在するのだよ」
私はまた、愚かな者達を嘲笑う。
私は何てちっぽけな者だろう。
傍観している者。耐えられなくて行動を起こす者。
けれど、それ以上に──、
何故、この世に“光と闇”“幸福と不幸”が出来上がってしまったのだろう?
生きながらえる者、死に逝く者。
“対象者”になるのは、今か、その後か、何十年も経ってからか?
震える体を抱きしめて、また長い夜を過ごす。
あなたにとっての光は何ですか?
あなたにとっての影は何ですか?
あなたにとっての幸福というものは何ですか?
あなたにとっての不幸というものは何ですか?
あなただけの価値観、思考、人間性。
決して何者にも飲まれないで。
貴方は貴方でしかないのだから。
だから、
これからも、前向きに進んで行ってほしいと・・・“誰か”は願った。