月のかけら
月夜の晩に泣きながらうつむき歩く少女がいた「月のかけらを失くしたの。
とてもとても大切なもの。
探しても探しても見つからないの。」
少女は再び泣きだした
私は一緒に探そうといった
少女の失くした月のかけら
二人で探して探して探して
やっとの思いで見つけたら
少女は空に消えていった。
「ありがとう。探してくれて。
これでお空に帰れるよ。
これおねえちゃんにあげるね。」
そう聞こえて見た足元には
あの子の大切な月のかけら
・・ああ。そうだ。
あの泣き虫なあの子は
あの日の私に似てるんだ。