▼月のかけら
月夜の晩に泣きながらうつむき歩く少女がいた

「月のかけらを失くしたの。
 とてもとても大切なもの。
 探しても探しても見つからないの。」

少女は再び泣きだした
私は一緒に探そうといった


少女の失くした月のかけら
二人で探して探して探して

やっとの思いで見つけたら
少女は空に消えていった。

「ありがとう。探してくれて。
 これでお空に帰れるよ。
 これおねえちゃんにあげるね。」

そう聞こえて見た足元には
あの子の大切な月のかけら

・・ああ。そうだ。
あの泣き虫なあの子は
あの日の私に似てるんだ。
スポンサード リンク