▼2018/7/10(火):★7月例会8日。西日本は平成になって最大の豪雨被害の中、房総は平静
数日前から梅雨前線が活発化し、西日本で猛烈な豪雨があることは報道されていました。でもこれほどまでとは想像しませんでした。房総半島は当日は雨も降らず、暑いけれど我慢できます。風が吹けば汗まみれになった体には、ここは天国と思えるほどです。担当者がクーラーボックスに冷えた飲料を用意してくれています。この時期の野外活動は経口補水と日陰での休息が欠かせません。
本日の活動はアンズ畑の上部の斜面を切り開くことが主です。かつてここも整備されていたようですが、今では放置されてブッシュに覆われています。そこを斜度に応じて道を切り開き、周囲を刈りながら開けた斜面にする作業です。ハードな作業ですから朝の打ち合わせの時に担当者を募集しましたが数名しか応募がありませんでした。斜面での作業には自信がないのかもしれません。作業のノウハウを経験者が丁寧に指導することが大切でしょう。 先月から参加したKTさんにはチェーンソーの使い方の話が仲間からありました。門をたたけば誰にでも世界は開かれています。知らないことは恥ではありません。教えてと頼み、教えようかと声をかけることで会の技量が増します。
今回は千葉大から若い学生さんが二人参加しました。単位習得に必要な現場実習のかもしれませんが、 だんだん皆さんに慣れてきて里山活動を楽しんでくれたようです。田舎出身だと謙遜していましたが田舎の自然保護作業の実態には不要領でだったようです。里山を半周ほど案内されて巡った後、アジサイの剪定に活躍し、昼食後は後片付けに積極的に参加されました。若い人が身近な活動現場にいると、それだけで周りのロートルは元気になります。
梅の木の剪定を行いました。それなりに実をつけていましたが、苔がへばりつき、徒長枝が伸び放題なので気になった会員が脚立を用意してバッサリやりました。吉と出るか凶と出るか来年の春のことです。 やりたいことをやる自由がこの里山の会には許されています。
もう一つ、新たな企画は貴重植種や樹木にネームプレートを付けることです。従来、ネームプレートを付けるなど、里山を公園化することに抵抗がありました。でも、草花の保護と刈払いの徹底とに感情のもつれが多少ありました。重要保護生物を守ることと里山をきれいに整備することを両立するためにネームプレートを付ければ不用意に刈り払われることもないだろうという思案です。この作業は8月も続きます。
昼食は夏野菜カレーだということで5人の会員から家庭菜園の10種類の野菜が差し入れで届きました。めずらしい新型野菜も含まれています。具だくさんのとてもおいしいカレーになりました。野菜サラダもたっぷり。その他ハグラウリの漬物やアンズの実の福神漬け風、デザートはAKGさんの牛乳カンのブルーベリー添え。この日のための手作りです。全体にアッと驚く豪華さです。 今回は特にメインシェフを設けず、4人の女性会員の共同作品でした。ありがとうございます。では来月は?というとなかなか手が上がりません。抽選だ、順番だとの声が上がりますが「俺、メシ作ったことがないヨ」という会員もいます。苦手なことをみんなで強制するのはある種のいじめですから里山にふさわしくありません。いざとなれば竹林活動に準じてホットモットの弁当で対応したいと思います。 窮すれば通ずで、来月はサヤさんが冷や汁を出してくれることになりました。これでひと安心ですが、サヤさんは作ったことがないので何回か練習すると言っていました。作り手も苦労していますから、食べ終わったときにゴチソウサマと感謝の意を伝えましょう。
食器などの後片付けには千葉大の学生さんも手伝ってくれました。今回の経験で良いレポートができることを期待します。皆さんによろしく、お世話になりました。楽しかったという言伝がありました。
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▼2018/7/10(火):★6月例会、雨で流れて17日。
10日に予定されていた例会は17日に延期されました。いつもの第2週ではないので参加者はやや少なめでした。梅雨の間の野外活動の実施の有無の判断はいつも担当者泣かせです。2週続けて流れた場合は、その月の活動はありませんが、今までそのようなことはなったと記憶しています。
6月ともなると里山は濃い緑に覆われるようになり、雑草も元気いっぱい伸び盛りです。19日には日本TV系のヒルナンデスという番組の収録がこの里山に入るという連絡がありました。それで、見苦しくないようにと雑草刈りがこの日の主の作業になりました。
この番組は田舎暮らしの自給自足、どケチ生活って案外豊かだというコンセプトらしく、井沢のグリーン+の恩田さんの暮らし方に焦点が当たっています。お母さん方の自主保育“いすみっこ”が自然たっぷりの桑田里山をフィールドにして遊ぶことがあるので、その里山もカメラに収めようという企画です。 ところが収録当日、午前中からの撮影が押してしまい、里山には残念ながらちらっとしか寄りませんでした。7月4日と18日昼過ぎが放映予定のようです。
里山のアジサイは先月は害虫で見るも無残な姿でしたが、今月は持ち直して見事な花を咲かせていました。ビオトープ脇の桃や山胡桃は今年もたくさん実をつけています。オカトラノオは立派な花を多数つけ、多くの蝶が集まっていました。やはり蜜を供給してくれる花は昆虫が好きなようです。特記すべきはコムラサキという蝶に出会えたことです。
コムラサキは東京ではすでに絶滅し、千葉では絶滅危惧U類になっている貴重種で、わたしも何十年ぶりかに出会いました。この蝶が貴重であるのはもちろんですが、その蝶が生きていける環境がこの里山にあるのだということが重要です。桑田の里山保全活動は貴重種を子孫に残すという遠大な事業をしている自覚はなくとも、誇りに思って良いことだと思います。
もっとも自然が豊かであることは有害獣にとっても住みやすいということです。出会ったことはありませんが、以前からイノシシが侵入していた痕跡はありました。今月は小型の鹿であるキョンの痕跡を発見しました。ドングリ林下の下草が食べられていること、切り株からの萌芽枝がきれいに食べられていることからその侵入は確実です。となると里山の整備計画にも悪影響が及ぶ可能性があります。
さて草原の刈込は大体すんだので、撮影に見栄えの良い場所はと?と見てみるとヤマモモはもう1〜2週間先が採集時期で今はまだ早く赤く熟していない。アンズとウメの木はもう採集された後で、もはや残っているのはほんの少しだけ。 撮影のための里山活動ではないのでしょうがない。そのまま撮ってもらえばよいでしょう。
昼食は担当シェフが名乗り出なかったので急きょ、焼きそばになりました。火床の設営ならお手の物の方がいらっしゃいますし、鉄板上の焼きそばを手つき良くさばける人はたくさんいます。メインシェフという重責を担わなくとも良いだけ気が楽です。何回かに1回は鉄板焼きがこれから多くなるかもしれません。鉄板焼きにも様々なバリエーションがありえます。今回はスタンダードな豚肉+焼きそばでしたが次回は何になるでしょう。豪華なメニューを考えてください。
先月(5月)タイヤがパンクして難渋していたKNTさんから「お世話になりました」と今月の活動日に多数の飲み物(アルコールじゃないですヨ)が届きました。もともと善意だけで成り立っている団体ですが、善意と感謝の循環はうれしくなります。
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▼2018/5/15(火):★5月例会13日。母の日。晴れ
例会は母の日と重なりました。家族サービスやら地域の行事と重なった会員もいてやや参加者は少なめ。それでも20数名の参加者で目いっぱい働きました。下草刈りは里山に接する農道をイノシシ除けの電柵を外して車の走行に支障がないようにすること、また、里山内部は駐車場、トイレのある斜面、トンネルまでの経路そしてアジサイロードやビオトープ周辺の下草刈りですからかなりの面積です。朝の打ち合わせではアンズ下の整備やアジサイの害虫駆除も提案されましたが、なかなかそこまでは手が回らなかったのが実情でした。
里山はウグイスが鳴き、カエルの声が響き、各種の蝶が舞う初夏らしい雰囲気です。下草刈りのついでに何本かのタラノ木を伐採しました。大きくなりすぎて利用に適さないタラを除伐することでタラの若い木が出てくることを期待しての作業です。 植栽したヤマユリが育っていましたが花を咲かせるのは1〜2年先になりそうです。フジバカマは順調ですから今年は花を見ることができそうです。 早春のザゼンソウはこの時期になると巨大化してテニスボール大の実をつけていました。初めて見ました。葉菖蒲も順調ですからあと半月もすれば目立たない花をつけることでしょう。トイレ手前の白花エゴノキは花が少なめですが桃色エゴノキは可憐な花をつけていました。 先月手入れをしたアンズは順調で心なしか葉の色が優れているようです。実も鈴なりですから、今年は収穫日を設定してみたいと思います。今月下旬か6月上旬だと思います。 驚いたのはビオトープに緋鯉が一尾ゆうゆうと泳いでいたことです。誰かが放したのでしょう。鯉は悪食で何でも食べてしまうのでオタマもヤゴも小魚も全滅してしまうのでビオトープにはふさわしくありません。どうしたら良いでしょうねぇ。
K会員の車の前輪右がパンクしているのに気づきました。今時の軽はスペアを積んでいないのですね。みんなで調べたけれど破損個所が見つかりません。車載の小型コンプレッサアーでやや高めにして早々にカードッグ行きになりました。後からメールが来て、無事帰宅できました。皆さんによろしくお伝えください。ありがとうございました、とありましたのでお伝えします。それにしても里山メンバーは多彩でパンクしても何とかしてしまう。すばらしいメンバーたちだと感心します。
午前中最後の仕事は、里山に翻っていた鯉のぼりを回収する作業です。AさんとMさんが左右の丘に登り高木に止めたロープを緩めて鯉を下におろし、人海作業ではずします。鯉のぼりのはり方・はずし方も技術を後継することを真剣に考えましょう。素晴らしいと拍手を送っているだけではすみますまい。
昼食はヨモギ餅の話もあったのですが、急きょAsnさんに頼んでスペシャルライスになりました。何料理というのですかと尋ねたら、名前なんかないそうで、オリジナルのようです。人参とウインナーが入った香辛料の効いたバターライスで大変美味しかった。付け合わせは新玉ねぎとウインナー。口直しに山菜。お吸い物がまた格別で、漁師のTmzさん差し入れの大量の九十九里ハマグリ。アサリでもホンビノスでもない本物のハマグリはやはり違います。Asnさんはこういう高級品はなまじ味付けはしない方が良いとして、お酒だけを使ったそうです。ウーン、素晴らしい。
こういう昼食を出されてしまうと、来月は私がやりますと手を挙げづらい。Mrtさんは、スイマセン、ぼく、ご飯作ったことないんですと言っていました。無理強いはしないのが原則です。ボランティア活ですから。カレーかトン汁、場合によっては振りかけご飯でOK。どなたか一肌脱いて6月のメインシェフになってください。
順序が逆になりましたが朝の打ち合わせで次のような連絡事項がありました。竹林のタケノコが好評で例年の倍以上の収入がありセンター経費に回すこと。里山メーリングリストを充実したい。誰でもが参加できる里山ブログを開設したこと。竹炭が成功したので販路の開拓にご協力をなど。
食事のあと少しの休憩をとってから黒米田んぼへ有志で行きました。田植え機を使っての田植え作業は楽ですがどうしても雑になりがちです。そこは人の手で補わねばなりません。そんな作業に1時間ほど、そして片付けに1時間ほどで全行程が終了しました。
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▼2018/3/13(火):3月例会11日晴れ時々曇り
一日の最高気温が20℃だったり10℃だったり、春の嵐が通り過ぎたりと落ち着かない天候の中、あたたかい一日でした。田んぼにはアカガエルの卵嚢(ランノウ)があちらこちらにあります。 本日の作業は四点。一つは草刈り機のメンテのワークショップ。二点目は尾根筋周遊路の実測250m。三点目はビオトープからの排水路の浚渫、流れの確保。四点目はどんぐり苗とモミジ苗の育成。
ワークショップはセンターにて草刈り機を全部出して分解掃除。エンジン部分、刃の部分そして軸の部分に分け、汚れを落とし、消耗品を取り換え、磨き、グーリースを塗って組み立てです。個人ではなかなかここまでやる機会はなく、良いワークショップでした。その後、グラインダを使って刃の研磨実習。みな真剣なまなざしでした。次回から使いやすい草刈り機になることでしょう。 周辺園路の実測は新年度になってから整備すると国・県から補助金がつきます。その250mの状況調査で10mごとにマークしました。当然のことながら滑りやすかったり狭かったり、倒木が邪魔したりですから整備のし甲斐がありそうです。250mは意外と長いと感じます。
ビオトープの水が動かずに貯まると腐敗する傾向になり藻が繁茂しだしています。現況は絞り水が流れ込みますが排水がうまくいかずに濁っています。それで排水路を清掃・浚渫して流れを確保する作業をしました。あわせてアンズの植栽地を点検し、不要雑木をまだ太く大きくならないうちにカットする必要を確認しました。 里山の急斜面はジャングル化しており、ここを除伐して落葉広葉樹を植えようと考えています。そのためドングリを集めて発芽させようとした計画はドングリを野生動物に掘り起こされて挫折しました。今回は会員の自宅で発芽させた苗をもう少し大きく育てる園地を確保して植え替える作業です。貸農園の一画をお借りして苗を育成することになりました。
里山にも春が来て、雑草の中にシュンラン(春蘭)が咲いていました。誰が植えたわけでもない野草が今年も花を咲かせたかと感無量。大切にしたいものです。 待望の昼食はMTIさんがシェフとなった特性クリームシチュー。具材は鶏肉、鮭、ヤーコン、ジャガイモなど。甘めだが大変美味しく頂きました。付け合わせはシイタケとからし菜の炒め物、からし菜の漬物、大根の漬物、梅ゼリー。ODKさん、AKGWさんの差し入れです。ありがとうございます。 4月の昼食はSZKさんのインド直伝豆カレーと春野菜のマリネの予定。春野菜を寄付してくださると助かります。
午後からは運営委員会が開かれ、仕事の分担と役員人事案が示され、里山の今後のあり方について活発な意見交換がありました。グチグチ言っていないで積極的に提案し行動に移そう、協力し合おうと合意し、アンズをはじめとする果樹の扱いについてもほったらかしでなく、計画的に世話をしようと話し合われました。
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▼2018/2/11(日):2月例会11日。晴れて風無く、まるで春の日
画像は里山のザゼンソウ。このところ朝は氷点下の日が続いたのに本日は3月下旬の温かさで絶好の活動日日和です。ただし里山風景は冬景色のまま。どこかに小さい春はないかと探してみたらありました。ビオトープ脇にザゼンソウ、梅の老木にも移植した梅の苗木にもつぼみができて花がほころびかけています。フキノトウも顔を出していました。
朝の打ち合わせで、村木事務局長から残念ながら高田造園との連携は白紙になったと報告がありざわめきが起きました。里山フィールドは多数の地主さんの好意で里山としているので、その辺がネックとなったようで、高田式山林整備は市有地である山田地区の一画で行う模様です。 本日の作業内容は四点。@先月運んだ竹材等を炭焼き窯にセットすること Aビオトープに流れ込む水路の確保 Bキャンプサイトの炉端の確立。C倒木などの除去。どの仕事をやりたいか手を揚げてグループ分けをしました。別途、本日の昼食準備係もあります。
作業前に里山作業場の安全講習会が全員参加で行われました。講師はベテラン会員のKTさんで、フィールド作業一般的な常識から、怪我した時の対処法、保険の話、病害虫の話、草刈り機の扱いの注意などわかりやすく説明されました。会員も多くなりましたので、年に数回は器具の扱い方講習と安全講習を行事化したいと思います。
炭焼き窯は真っ暗な窯の中に入って大量の竹をきっちりと並び立て、すき間に木っ端で埋める作業が面倒で苦労です。狭いので腰も痛くなります。竹炭ができるのは大変な準備が必要で、みんなで協力してなんとか終了しました。今後、火入れをして蒸し焼き、そして冷却、窯出しとなりますが、順次、掲示板にアップしますのでご協力をお願いします。 キャンプサイトの炉棚は皆であーだこーだ言いながらすごくうまくセットされました。試し火入れも上々です。ついでにキャンプサイトに至るステップも整備しました。 ビオトープへの水の流れの確保はマコモを刈り取りきれいにし、流れをせき留めていた丸太を除去しましたが、全面的に改変するのは湿地帯の環境保護との絡みで保留となりました。 除伐作業はチェーンソーがうなり豪快です。切り倒した樹木を下まで引き下ろすのは人力です。それでは大変だと後から軽トラが出動。さて、切り出した木材はどうするか。個人的に利用するアテがあるならそれもOKです。
お楽しみの昼食は豪華でした。ODAKさんがメインシェフ。前日から炒めた玉ネギを使った本格的なシーフードカレーでライスは黒米。文旦(ブンタン)サラダと大根サラダ、ラッキョウとミョウガの柴漬け。どれも味付けが絶妙でお替りが続出しました。ABSさんのイノシシ肉、ニコニコさんのカキのバーベキュー。Kさんちのユズがついて焼き手はODKさん他数人で交代。300円なのに、何でこんなに素晴らしい昼飯なのかと新しい会員はびっくりしていました。
昼食後は運営委員会が開かれ、本年度の反省点と来年度の目標などが話し合わされました。4月総会に向けて意見を集約中ですので、ツブヤキ、ボヤキ、アイデアなどご意見などをお寄せください。
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▼2018/1/18(木):2108年、新年例会1/14 快晴 風強し
この日は餅つきが予定されているので里山作業はほどほどにして、センターに早めに集合のお達しが出ていましたが、作業が始まれば、そう簡単に終われません。餅つきの予定は30分ほど後ろにずれ込みました。 作業内容は @竹林の竹を90cmに切りそろえ、芯を抜いて軽トラで里山の炭焼き窯まで運び込むこと A窯の竹の燃焼補助剤であるテンギをそろえること B炭焼窯周辺を清掃し、整理整頓することです。その他にセンター台所でお餅を食べるための下準備をする係、臼・杵をそろえ、もち米を蒸す係などに分かれました。 たまたまこの日は早稲田大学の先生と院生が里山を訪れ、地域振興のための里山利用について現地を見学したいとのことで、里山の概要をプリントして渡し、里山をご案内しました。 どの作業もてきぱきと順調にすすみました。あとは後日、竹炭がうまくできるように願うばかりです。(炭焼きがまた大変な作業です)
もち米4升とセイロは会長が用意してくれました。臼と杵は地元の人から借りっぱなしで倉庫に保管してあります。 出された餅の種類には目を見張ります。まずアンコはTKHさんの手作りで、トロロはAKGさんが提供。きな粉はMRKさん。それに納豆、ゴマ。なめ茸入り大根おろし、磯辺の海苔、具たくさんの醤油味の雑煮。どれも突きたてでほやほやの柔らかいお餅によくからみ、大変おいしくいただきました。 箸休めに赤大根の甘酢漬けはKNTさん、コンニャクのユズ味噌田楽はHSGさんの差し入れ。大鍋いっぱいの雑煮の野菜類はHJKさんの差し入れ、ユズはKWGさんの差し入れというわけで、どの団体の餅つき大会でもこれだけの種類が提供されることはまずないでしょう。台所仕事は女性陣総出の11人が活躍してくれました。
昨年の餅つきはノロウィルスが心配で、餅つき機によるお餅提供だったのですが、やはり餅つきがしたいという会員の声があり、今年は餅つきになりました。しかし経験者が少ないのでギャラリーが多い。 臼に入れられたもち米は最初はつかずに杵で体重をかけてつぶします。ここを手抜きすると杵で突いたときに飛び散ってしまいます。ほどよくまとまったら勢いよくつき始めます。つき手と返し手は正対しないで並びかげんにして息を合わせて餅つきをします。 慣れない人はヨレヨレの杵ですが、KTさんやHSGさんの杵は打ち下ろす度に良い音がしてギャラリーを沸かせました。返し手は会長さんがやることが多かったですが、打ち手も返し手も、ぜひ遠慮しないで手を揚げ、次世代へ技術をつなげてもらいたいものです。臼や杵の保管法や使い方も伝承されていくことが望まれます。 その意味では小学生のYGくんが打ち手になった時はやんやの喝采で頼もしく思われました。
お餅を食べた人は子ども二人を含めて全部で39人。食事会計の特別予算で今回の食費はゼロ円。早稲田の学生さんたちからは「ご馳走になりました」と丁寧にごあいさつがありました。ラッキーな日の訪問でした。 また本日がお試し参加のMRTさんは「家が確保できたら会員になる」とのことで、有力会員がまた一人増えることになるでしょう。 午後からの仕事は設定されていなかったので、満腹した後、三々五々の解散となりました。 今年1年、ケガもなく、元気に里山活動に励みたいと思います。
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▼2017/12/11(月):★12月例会10日。快晴。
この日の作業は2部構成で、午前中は里山作業。午後からは土気(トケ)の高田造園へお邪魔してレクチャーと現地見学。第1部は昼食前に解散、2部参加者の昼食は各自でということなので、参加者は少ないかなと予想していましたが朝は22名+子ども1名+犬1匹。2部の方は16名と子ども1人。お疲れさまでした。
第1部は @尾根筋の散策路上の風倒木を伐採すること。脇に放置されている倒木を下まで下ろして、里山改造計画資材として確保すること。手で運ぶのははかがいかず、やがて山道の急な崖から下へ投げ下ろして軽トラで運ぶなど大胆な作業になりました。資材置き場では太さと長さをそろえてという話はどこかにすっ飛んで適当に積み上げました。使う時にそのサイズに切り分ければ良いとしました。 また通路確保のために斜面のステップ(階段)をスコップで補修しました。その際、高田式に消し炭をステップ上面に散布しました。
Aニリンソウの植栽。春の里山を彩るニリンソウがこの里山にはないので、OKM氏が昨年、一部に植栽しました。もっと増やそうと根を持参しましたので、適当な場所に適当な木材を切って枠を作り、掘って根を植えました。春に芽吹いて花が咲けばうれしいことです。里山は何でも自分のしたいことをすることが許されます。
B梅の老木の剪定。コケを落して剪定したので元気を取り戻した梅ですが、徒長枝が伸びているとのことで急遽、剪定作業をODKさんが行いました。外野が煩かったですが、めげずに実践しました。
それらの作業の間、皮をむいて切り分けたリンゴをそれぞれ賞味しました。このリンゴは6月例会の時に関西式お好み焼きをお手伝いしてくれた埼玉のKBYさんが故郷信州のリンゴを里山の皆さんへと贈ってくださったものです。蜜がたっぷり入り、外仕事で疲れた体にはちょうど良いサッパリ具合と甘さだとみな喜んでいました。
1部はここで解散。2部は有志で車に分乗して千葉市緑区の土気ダーチャに向かいます。ダーチャとはロシア語で、300坪程度の農園付き別荘だそうです。ロシアの都市住民はソ連崩壊、西側の経済封鎖の中でも暴動や餓死者がでなかったのはダーチャで自給自足をしたからだと説明がありました。 そういえばキューバでも有機肥料での自給自足システムが整っているという話を聞いたことがあります。 日本では老後破産がささやかれる中、リタイア世代は乏しい年金に頼るのではなく田舎で自給自足をめざすべきだなんて、つい考えてしまいます。
その田舎の自然環境が不適切な管理で荒れてきているので、自然の水の流れ・空気の流れを回復させることで豊かな自然環境を取り戻そうと全国で活躍しているのが高田造園さんです。 高田さんの話の中で、記憶に残ったことを書きます。
@むやみに杉や下草を除去するのは地表を荒らすだけで最悪。地表がむき出しになり雨水が地表を流れ落ちるのは人間でい言えば皮をはがれて赤裸、血が流れている状態。 A地表にだけ目を向けるのではなく、地中の環境の改善こそ最重要。地中の空気の流れ・水の流れに配慮した手入れが必要。 Bそうすれば植栽した樹木は丈夫に育ち、周囲の植生種類も劇的に増加する。 Cフィールド全面に手を入れるのではなく、ここはというポイントに溝を掘り、あるいは深さ2m程度の穴をあければ地中の水と空気が動き出す。つまり、点と線の処置を行う。 Dするとフィールド全体の自然環境が改善し、篠竹は根笹に自然に変わり、根笹も自然に昔からの野草に変わっていき、樹木は健全に大きく根を張り育つ。点と線で改良すれば面が改善される。 Fその他、マウンド密植植栽法や何百人使ってもOKなエコトイレ。古民家廃材を使ったコテージ。筋交いやコンクリを使わず、焼き松杭を使った耐震建築など興味深い話があり、現場を案内されながらの貴重な体験とレクチャーでした。
このダーチャ訪問には友好団体のいすみ竹炭研究会やブラウンズフィールド、大多喜や御宿で自然回復運動に携わっているメンバーたちも参加していました。いすみ市もバックアップしています。大いに交流を重ねて、里山の自然を回復しようと盛り上がりました。
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