▼第7号07.04.01  
小山 益男
 三月十一日初めての総会が開かれました。
 私は、会員になって約一年半ほどの時間がたっていますが、この会に参加し、活動を始めてから、この会の人々が色々な思いを持って関わっていらっしゃる事を少しずつ理解し始めていました。
 そして、色々な希望を抱きながらやっている事もおぼろげながら見えてきました。
 しかし、そうした一人ひとりの思いをお互いに共有できたら、この会への参加者の意識は格段に高まるのではないかなと思っていたのです。
 例えば、この里山の形作りについてのイメージの出し合い、活動内容の意見交換、クラブ活動として位置づけられた畑作、梨、米(黒米)、燻製などの課題と展望、更に新しい取り組みについての提案。こんな事が色々と話されたら、ああしようこうしよう。と色々出て、出来ない所はお互いに助け合って、出来るだけの事を皆で楽しくやっていきましょう。
 ということになるのではないか。期待したいのです。
 総会は、正にそのように進んでいきました。まだ十分夢が語られたとは言えないかもしれませんが、第一回の総会としてはとても良かったと思いました。今年はどんな展開がされて行くのかとても楽しみです。

北村 典子
 三月十一日に開催された総会は、雨のお蔭で室内開催となり、集中できてよかった。
 経過報告、活動計画、決算、予算等短時間内での報告という制約もあり簡潔なものだったが、参加者には里山活動全般の情報の共有化がもたらされたと思う。
 発信はどれも里山の会に対する熱い思いが伝わるもので、それぞれのあたたかさが何ともいえない。
 当然のことではあるが、活動日は作業でなかなか会員同士が話をする時間がもてないし、会としての意思決定をする年一回の総会は重要なものだ。これからは例年三月は総会と決まってよかったと思う。
 広い空の下での里山活動は元気の源。今年も、畑、田んぼ、梨、炭焼き、イベントなどにも、出来るだけ参加して里山を楽しみたい。それを通じて、他の人達との交流を豊かなものにしたい。

センター長 佐藤 務
 お彼岸も過ぎだいぶ暖かくなりました。暖冬の影響でそろそろ筍が顔を出す頃かしら。
 今回は筍のお話をしたいと思います。勿論、ネットや活字の話ではなく、体験談です。
 一番美味しかったのは、朝掘りの筍を皮付きのままアルミホイルで包み、焼き芋風に置き火にくべ三〇分放置。次いで軍手をはめた手でゆっくりと皮をはぎ、縦にスライスし、そのまま口へ。
 その時の一句「たけのこや 皮はぐ音の あたたかさ」いかがですか、試してみたいとお思いになりますかな。
 次なる味わい方は、大きくスライスし遠火の炭火でゆっくりゆっくり網焼きし、チョコッと醤油をつけ食す。
 縁側で春の日差しを浴びながらビール片手にと、まさにTVCMの渡鉄也の世界に入れます。朝掘りだからといってそのままではやはりえぐい。暖めるか焼くかをお奨めします。
 さて今年の出来はどうでしょうか。昨年は一〇〇本以上採ったと思います。局長のご尽力によりセンター前の竹林もお世話することになりましたので、少しずつ手を広げて参ります。ゆくゆくは竹林の中のセンター、なんて楽しみですね。
所で会員の皆さまにお願いがございます。脇道側の竹林を整備する予定です。整備とは一平方メートルに一本の若竹を残し熟年竹を切り、竹林に日差しが入るようにする事。また下草刈りを絨毯の様にすることです。
 その為には採る筍、残す筍を選別する必要がございます。竹が密集している所はご自由にお採り下さい。粗い所は採らずにお残し下さい。会員皆様のご協力をお願いします。次回は、磯遊びやヒラボ採りのお話でもしましょう。

江澤 嘉彦
 五年目を迎えた会も、伐採がとりあえず終了し、自然とのふれあいを通して会員が夢の実現へのスタートになるのかなと思います。
 先日、ある新聞のアンケートのテーマは「栽培、収穫してみたいものは何ですか?」
で、一位はお米、二位はトマト、三位はさつまいも、四位はじゃがいも、五位はなす、だそうです。クラブ活動をしている皆さんも同じようですね。
 その米作りは、カエルの鳴き始める三月半ばになると、稲苗作りから始まり、田起し、元肥散布など、田植えを前に、しなければならない事が多い。
 田植えが終っても、あぜの草刈り水管理と、稲刈りまでの手間が大変です。でもそこには、自然とふれあいながらの心地よい汗、疲れもあるけれど収穫の楽しみもあるし、それが活動日の美味しい昼飯となるわけです。
 米作りを始め、色々な体験を通して夢を実現したいものです。

鹿島 太郎
 里山の会に参加して一年がたちました。良い人たちに会えたこと、星空がきれいなこと、焚き火をしている時の何ともいえない気分など、楽しい事が沢山あります。
 里山の近くで、ホタルが沢山見られるという話を聞きました。私は里山ではまだ見ていませんが、子供の頃の、兄貴が取ってきて、蚊帳の中に放したホタルの幻想的な光を思い出しました。
今年の夏にはぜひ里山のホタルを見たいと思います。
 ホタルがすめる環境であるということは、人間にとっても住みよい環境であるということです。出来れば、水槽でホタルの飼育をしてみたいと思い、本を買ってきました。
 うまくいったら自然発のホタルの中に放ち、一緒に乱舞する姿を見てみたいです。


川口 和也
 タネツケバナという雑草が水田脇や湿地沿いに生え、そろそろ白い十字形の花が咲く頃です。この草を食草にしてサナギで越冬したツマキチョウが羽化します。
 羽の上部の角が黄色い白蝶なので、ツマ・キ・チョウといい、早春を代表する蝶です。蝶の愛好家が“春の妖精”と呼ぶだけのことはある愛らしい蝶です。
 昨年の事ですが、ツマキチョウが桑田の田圃の上をヒラヒラ飛んでいるのを見た時は本当にびっくりしました。私が小学生の頃には川崎にも飛んでいましたが・・・。
 何十年ぶりかで昔の恋人にあったような気分です。目の錯覚ではないかと思って追いかけて確認しました。
 春の白蝶はもんしろちょう紋白蝶、すじ筋ぐろしろちょう黒白蝶そしてつま妻きちょう黄蝶が普通です。普通ですと言えることが桑田の魅力で、今年の四月にも出会えるかと期待しています。

Mitz
 月に二度ほど、都内某所にある会社に出頭を命じられる生活を始めて一年が過ぎました。まさか自分がそんなことになるとは思ってもいませんでしたが、朝・夕のラッシュ時の混雑には閉口します。
 この通勤を毎日、それも数十年続けていらっしゃる方々を私は尊敬します。自分には出来ない事が、出来る方は素直にその点においては尊敬することにしますんで・・・。
 当然のことながら通勤途中の電車の中で畑に何を植えたとか蒔いたなんて話をしているのは、某事務局長と私だけのようです。総武線の満員電車の中は、無表情な人間でギュウギュウです。
 余計なお世話でしょうが「この人達も仕事以外では楽しい余暇を過ごしてるんだろうなぁ」と思ったりします。
 この状況と岬町で過ごす週末とのギャップたるや、相当なものです。例えば初夏の海、干潮時に現れる磯の匂いと様々な生き物、盛夏の夜乱舞する山田のホタル。
 人それぞれでしょうから「そんなもの」と言われればそれまでですが。
 是非今年は皆さんと海辺でのバーベキューとか、山田のホタルを観ながらの夕涼みとか出来たらいいなぁと思います。

里山クラブ4月スケジュール
*畑・・・各自で作業
*梨・・・4月上旬花粉付け
*摘果・・・4月中旬
*田植え・・・4月28〜29日