▼第10号08.01.10    
小山益男
 里山もいよいよ冬を迎え、私たちの活動も小休止と言ったところでしょうか。杉林の少なくなった里山の森は、いろいろな枯れた木の葉が木枯らしに舞っていると思います。
 これまで二年ほど、里山に関わる色々な活動に参加させてもらいました。体を思いっきり使ったおかげで、健康状態もかなり回復いたしました。
 そこで、この二月には、カンボジアに渡り、民生安定のためボアランティア活動に参加する事にしました。連れ合いと共にいきます。里山からお借りしていた畑は早速お返しし、つぎの利用者も決まったようです。
 里山の色々な活動の中で、私にとっての一番の思い出は、一年以上かけて、会の皆さん、桑田のみなさん、そう、沢山の人の援助を得て出来上がった日笠亭の完成でした。素人の作としては上出来ではないでしょうか。自画自賛です。
 私たちの里山活動は、地域に根ざしたものでなければなりません。同時に、沢山の人との関わりがどうしても必要です。そのためには、今の会のスタンスがとても大事です。いろんな活動が、それぞれのやれる範囲で参加できること。
そして、色々な収穫物を沢山の会員が享受できること。クラブ活動としての梨作り、米、黒米、野菜作り、燻製作り、これらの活動も里山の活動に幅と膨らみを与えてくれます。炭作りも本体活動の一環ですが、里山の活動としては是非とも続けて行きたい活動の一つです。
こうした活動が保証されるには、未だこうした楽しい活動が、年たった二千円で出来るということを知らない人に知らせていく事だと思います。
ブログを復活させましょう。邪魔者を乗り越えて。また、桑田里山に戻って来たいと思っています。ありがとうございました。

高橋美代子
 さる12月22日、会員の長谷川さんのお店で「桑田・里山の会」の忘年会が行われました。普段お世話になっている地元の方々も参加されて17名が集まりました。
 様々な分野の人達が、共通の夢を抱きながら出来る範囲内で活動する。そんな仲間達がシシ鍋を囲んでカラオケの点数にはしゃぎながら里山活動の話に花を咲かせ、夢を語り合いました。
 今年一年里山で、草刈りや樹木の間伐・炭焼き・植樹・畑作り・梨作り・米作り・燻製作りなどを、童心に返って楽しみながら活動してきたこと。
 その中でも、クラブ活動として取り組んでいる梨作り・米作りなどは手間がかかり、主に作業に携わってこられた方々の苦労話。
 初めて作った黒米が六俵も収穫できて、喜びと共に「果たして完売できるだろうか?」という不安がありましたが、安くて安全な黒米は、会員の努力と地元の方々の協力で、あっという間に完売になった事。
 話題は尽きる事なく、あっという間に時間が過ぎていきました。普段の活動の中では仲々コミュニケーションが取れにくいですが、こうして集う事によって会員同士の交流が深まり、楽しさも倍増します。
 時々、食事会などを計画して会を活性化させては如何でしょうか。

センター長 佐藤 務
昨年は31日泊述べ70日間センター暮らしを満喫いたしました。本来の里山活動のみならず、センターをベースキャンプに見立てた色々な遊びを、愉快な仲間たちと楽しみました。
 一人では寂しくて出来ない事も、仲間達となら何でも出来ますね。友達の輪を広げると同時に、大切にして参りたいとの思いです。是非ともセンター行事にご参加してみて下さい。
 今年のセンターは竹林の整備はもとより、農園の草刈りに徹したいと思っております。清潔に美しくすることで訪問者が増えることでしょう。
 高島平から参加のスーパーマン加藤さん、縄文人、無口な田内さんなどなど、センター住人一同で頑張りますので、本年も宜しくお願い致します。

川口和也
 桑田の空でキーッキーッ、キチキチキチと高い声で鳴くのはモズで、モズの高鳴きを聞くと秋になったなぁと実感します。 木のてっぺんや電線に止まって周囲を見渡し、尾羽を上下させている雀より少し大きな鳥です。
 師走になるとモズのハヤニエを見かけることがあります。狩った獲物を木の枝先に突き刺しおくことで、後で獲物を食べようと思うのか、それとも縄張りの目印なのか諸説紛々で定説はありません。
 先日はモズが我が家のグミの木で何やらしており、後で見に行くと大きなハサミムシが串刺しになっておりました。
ハヤニエの作業現場を目撃したのは初めてでした。
 ニエとは神様への貢ぎ物のことで、イケニエのニエです。モズは年末になったので早々と我が家に貢ぎ物を届けに来たのでしょう。私は神様じゃないし、ハサミムシは好物ではないけれど、良い正月が迎えられそうです。

北村 紘
 昨年3月、初めての総会が開かれた。この総会は里山の会が大きく変化しつつあるのを反映して、大変活発な有意義なものになりました。
 あれから1年近くが経ち、あの総会の上にさらに、里山の植林をなしとげ、日笠亭が完成し、里山クラブを発足、成功させ、里山通信の定期刊行を勝ち取りました。
 そしてそのような大きな変化はなくとも、夏の暑い時期の里山での草刈りを成し遂げ、里山センターを維持し、活動日の食事を準備してきました。
 これらの成果を携えて、2回目の総会を3月の活動日の午後にも迎えようとしています。里山では竹を切り、山の木の要らない枝を下ろし、地面に光が当たるようにしています。
そして、里山クラブは秋に収穫物が手に入るまでの資金(もとで)をどう作るかの議論が行われています。そのことも総会で報告し、会員の協力を仰がなければと思っています。
討論しなければならないことは山ほどありそうです。でも、里山の会には色々な人が参加しておられます。人生経験豊かなその道のプロ達です。
その人達が十分に話し合って、会を盛り上げて行けば、道は開けると思います。そして桑田の人達と一緒になって里山をさらにさらに大きくしていきたい。私達もその一員になりたいと思います。