▼第11号(2)08.06.10
銀の笛と金の笛                                川口 和也
 里山で作業をしていると草むらからあわてて蛙が逃げ出します。小型のものは青蛙(雨蛙)で、普通は緑色ですが、茶色の迷彩模様に変身しているのもいます。
 鳴き声はギャーギャーと非常にうるさい。中型の赤蛙は千葉県では絶滅危惧種に指定されています。
 冬場に田んぼに水を入れない農法の普及で生きる場所を奪われてしまったのです。いつでも水がある里山の赤蛙は幸せです。
 里山で聞こえるコロロ・コロコロという鳴き声の主はシュレーゲル青蛙というしゃれた名前の日本蛙です。
 学者のシュレーゲルさんが発見命名したのだそうで、童謡に歌われた「銀の笛」とはこの蛙の鳴き声です。
 昔から日本人に愛された蛙の声は河鹿(カジカ)で、その美しい鳴き声を私は勝手に「金の笛」と名づけています。桑田ではまだ聞いたことがありません。
 近辺では養老渓谷や蛍で有名な大原の山田地区で聞くことが出来ますから、蛍のいる夷隅川でも聞ける可能性はあります。
 ゴーンゴーンと鳴く大型の牛蛙が好きという会員もいます。なにせ「おいしい」と言っていましたから。


センター便り(第6回)                        センター長 佐藤 務
 身体がムズムズする季節がやってきました。還暦過ぎた身にとっては、桜のピンクや萌黄色の若葉やそよぐ風のにおいが五感を刺激するのでしょうか。
 ふと、サミエル・ウルマンの「青春」の一節を思い起こし、勇気が湧いて来る様な季節ですネ。
 さて、センターではまたまた住人が増えてきました。昨年来の竹林の整備のためか、センター全体がとても明るくなり、ご神木も、その全貌を眺める事が出来るようになりました。
 そうすると根本にあるお稲荷さんが朽ち果てている事が目立ちます。そこで立ち上がったのが石川親方、新しくお稲荷さんを造り始めています。根本に石畳を貼りその上にお稲荷さんを、設計図は親方の頭の中です。
 秋口の完成には、神主をお呼びし「魂入れ」の儀式を行いたいものです。雨が降れば親方はセンターにいます。ビールが大好物だとお知らせしておきます。
 次の住人は小屋にいる二羽の「烏骨鶏」です。まだ青い卵は産んでいませんが、田園の向こうの咲きちゃん家の鶏とコーラスの練習中です。それも、朝五時から。 
 最初の卵を食べるのは誰か?局長か縄文人か、はたまたスーパーマンか、いや青大将かも知れない。今からとても楽しみにしています。
 会員の皆様、一度センターに来て見ては如何ですか。何方でも大歓迎です。


里山の資金作りへ協力のお願い                         北村 紘
 里山クラブの有志で作物が収穫出来るまでの資金をどう作るかの話し合いが持たれました。
 そこで誰もが食べる、より安定して収穫出来るお米(コシヒカリ)で、資金を集める事になりました。
 お米30s一袋を一つの単位として、二袋以上を予約注文して下さる方に一万円出資していただき、収穫時に一袋30sのお米を七000円でお分けします。出資の一万円はその代金の一部となります。
 このような方法で資金を集めたいと、その場ではまとまりました。又、予約注文は最高五袋までとします。
 お米は予約注文(出資)していただかなくても収穫時お売りします。その時は一袋七五00円となります。
 また、出資した人は出来るだけお米の作業には参加してほしいとの話も出ました。
 出資への協力を宜しくお願いします。

里山の会スケジュール
5月11日(日)5月里山の会 活動日
6月8日(日) 6月里山の会 活動日
6月21日(土)里山通信 第12号原稿締め切り
7月1日(火) 里山通信 第12号発行予定