思い出に
今日でお終い。
地球とはバイバイするの。
何も知らない貴方には精一杯の笑顔を上げる。
「しっかし、めずらしい事も起こるもんですねィ、アンタから誘いがくるなんて。何の風の吹き回しですかィ?」
「べっつに。ただ偶にはこうやってのんびりしてるのもいいかな、って思っただけアル。」
「・・・ふ〜ん」
「・・・何ヨ?」
「べっつに〜」
「あ、それ私の真似アルな!?やめろ・・・ヨ」
「??どうしたィ?」
「ま、まぁ今日くらいはいいアル!さぁ、お前の気持ち悪いところ見れたところでそろそろ帰るアル!」
「きっ、気持ち悪いって!何だィそりゃぁ。」
「私の正直な気持ちアル。」
「なっ・・・・」
「でも私、お前のそんなところも大好きアル。」
「・・・・ぇ・・・・、あ〜っと・・・また、明日な!」
「うん、また明日。バイバイ」
またなんて無いのに。
明日なんて無いのに。
笑顔で彼にバイバイを言う私は・・・
貴方は急に私がいなくなった事に、
怒って、
悲しんで、
哀れんで、
私のことを嫌いになるかしら。
ううん、彼が私のことを忘れないでくれているだけでいいの。
どうか私を思い出にしないで