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不安定な灰色の世界。
崩れ落ちる人の心。
消える人
「お願い・・。私を殺して・・・。
お願いっっ!!」
祈る少女。
その内容は良い事ではなかった。
「この世界に居たって意味は無いのよ。
お願い。私を連れてって。」
迎えにくるのは白馬の王子ではなく、
―――漆黒の死神―――
「だぁれ?私を呼んだのは。」
「は・・はは。来た・・。本当に来たわ!!
さぁ、私を連れて行きなさい!!」
「全く困ったわぁ・・。人に礼儀はわきまえなさい。」
赤い瞳はその少女を睨む。
「・・・。は・・早く連れて行きなさいよ!!
礼儀?そんなもの知らないわ!!」
「ふっ。人間も愚かね・・。
いいわよ・・。お望みどおり死になさい。」
ザシュッッ。
辺りを砂が舞う。
「全く・・。本当に愚かね。
こうやって人がどんどん消えてるのに誰も何も言わないなんて。」
漆黒の死神は飛び立つ。
「あら・・。また誰かが読んでるわ。
っふ。本当に馬鹿だわ。」
消えていく人。
人々は何時気がつくのだろうか。
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これは「黒屋」の管理人 碧 様が考えました!
フリーハイフしてたので載せてみました!
碧様ありがとうございます。