▼カゼヒキ!ラブチャンス!?
 なんか勝手に四国と中国が同盟組んでます!捏造設定お嫌いな方はユーターンしてください。
本編にはそれほど関係はしてません。




 元親が風の病にかかったらしい。元親の部下達にとっては正に青天の霹靂といったものだろう。どうやら、それで今四国は大変な状況なようだ。別に、我には特に関係のないことであるが、一応は同盟国ではあり、部下にも勧められたゆえ、仕方なく四国へ参ることにした。

 四国へ着くと、いつもは城の者が出てきて案内をするのだが、今日は城に通された後我一人で行くよう言われた。
一人で広い城内を進んでいくと、いつもより周りの雰囲気があわただしいのが分かる。元親は一人でいろいろと仕事をしておったようであるから、きっとその引継ぎの作業が大変なのであろう。
 
 奥の間に入ると元親は上半身を起こして、我を待っていた。流石に今日はいつもの寒そうな衣は着ていないようだ。大体、大方今回の病もその衣の所為ではないのか。元親も大概莫迦者であるな。
 「よお、元気だったか。俺はこの通り、ちょっと元気とは言えねえが、まあすぐよくなるさ」
 「我は毎日日輪の光を浴びておるからな、風の病などかかったことがない」
すげなく答えるが、元親は気にせず、
 「そうか、そりゃあよかった」
と言って、にこにこと笑う。くっ、不覚であるぞ・・・!元親にときめくなど・・・!!我の内心の動揺を知ってか知らずか、元親は我のほうに手を伸ばして、抱き寄せた。
 ばくばくと、心の臓の音が耳障りだ。

 「放せ!この、痴れ者!」
「嫌だな。元就を俺の傍に置いておきてえ」
何故こいつは、こんな文句をしらっと吐くことができるのだ。我は言えぬというのに。元親にできて、我にはできぬだと?そんなこと、あるわけないではないか。
我とて、それしきのこと幾度と無く・・・!
 「元親」
「ん?何だ」
元親の目をじっと見て、我の頭をもってして考えた言葉をゆっくりと口にする。
 「早う良くなれ。我はお前が病にかかっていると、夜に眠ることなどとてもできぬ」
どうだ、元親!参ったであろう。我にかかれば、このようなこと朝飯前であるぞ!

 我の言葉の効果がどれほどか、良く見ようと思って元親を見つめるが、意外なほど反応をしていない。そ、そんな、まさかっ、計算してないぞ!
 だが、次の瞬間我の心配をよそに、元親が身震いをしたかと思うと、大声で、
「元就いいぃぃ!愛してるぜええぇえ!」
と叫んだ。勿論、城の者達だけでなく、城下の者たちまでびっくりだ。
 
 「元親!ふ、ふざけるでないぞ!」
我が慌てて襟元を引っ張ると、
「ふざけてなんかいねえよ。俺は本気だ。愛してる、元就」
と言って、元親は我をさらにぎゅっと抱きしめた。
 「っっっ!言うな、言うな、言うなあああ!金輪際、我にその言葉を吐くでないわ!」
全力で抵抗するが、何故か病人であるはずの元親に力で負けてしまう。
 「んでだよ。顔真っ赤にして喜んでるくせに」
「我は、喜んでなど・・・!」

 ああ、まったく、貴様の見舞いになど来ねばよかった!





 お久しぶりです。久しぶりに書いたのがこれかよ、って感じでごめんなさい。なんか、コメディ調ですね。というのも、多分私が今風邪気味でハイだからです。学校早退しました。早退しといてこれ書くなよって感じですが、まあそれはそれ。
明後日またチカナリ書きます。明日はおお振りのターン。次は、真面目なの書けたらいいな。
では、最後まで読んでいただいて有難う御座いました。

2008.06.02
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