▼書初めをしよう!後の陣(BASARAギャグ)
 「我はもう帰る。船を用意しろ」
「ちょっと待てよ毛利。騙したことは謝るからさ、一緒に書初めしようぜ」
「知らぬ。長曾我部などもう信用できぬわ」

 なにやら険悪な雰囲気だ。慌てて駆け寄ってみると、先ほど騙されたと言っていた元就が立腹していた。帰りの支度をさせているらしく家臣たちがバタバタと動き回っている。

 佐助が二人に近付くと、元親が佐助に助けてくれと目で合図した。佐助はどうしたものかと悩んだが、以前風のうわさに聞いたことのある元就の性分を利用することにした。

 「そんなに嫌ならさ、別のやつと二人組くんだら?」
「え、あ、ああそうだな。別に毛利としか組んじゃいけねえっつう理由はねえもんな」

 どうやら佐助の意図は元親に伝わったらしい。少し戸惑いながらも乗ってきた。元就は元親がいきなり態度を変えたので驚いたようだ。かすかな表情の変化で非常に分かりがたいが。

 「な・・・。長曾我部は我と組むために我をここに連れてきたのではないのか」
「そのつもりだったけどよ、あんたがそんなに嫌がるんだったらしょうがねえ。他のやつと組むさ」
「んじゃ、俺とでも組むか」
「あ?いいのか」

 少し調子に乗ったことをいってみる。元就は唇を噛んでこちらを睨んでいる。作戦失敗かと顔を見合わせると、元就が口を開いた。

 「・・・で・・・い」
「何だ」
「我が長曾我部と組んでやってもいい」
「本当か!?」
「いちいち確かめるな」
「ああ」

 どうやら作戦は成功したようだ。新年早々面倒なことをさせられたが、まあこれも司会の役目なので仕方がない。書初め大会の終わりを告げようと去ったその場所に書かれていた言葉は『愛』。ザビー教に乗っ取られているようだが、元親は元就からの自分への愛だと疑っていない。佐助よりも元親のほうが不憫かもしれない・・・。

 「さて、皆さんの個性豊かな書初めの中から優秀作品を一つ選ばせていただきます」

 佐助が一同をぐるっと眺めて、一つの書初めで目に留める。書かれている言葉は『正義』。

 「え〜。浅井長政夫婦の優勝!」

 歓声というか怒号が聞こえてくる。自軍が優勝しなかったからってそういう品のないことはやめてほしい。

 「って旦那〜!?」

 そこには人一倍大きな声で何故お館さまが優勝しないのかと訴えている幸村が居た。








 はい、こんなアホネタですみません。実際いつもこんなことしか考えてないんですけど・・・。下らなすぎて涙が出ますね。一番綺麗な字は軍神様のところの書初めだったけど、佐助の裏工作で二番目に上手かった浅井軍の優勝とかそんな感じです。ちなみにザビーは『金』、前田夫妻は『究極の食材を手に入れる』、織田夫妻は『天下統一』、豊臣竹中組は『天下人になる』とかそんな感じのことも考えてたんですけど入りませんでした。豊臣は下克上狙ってるといいよ。
 なんか新年の抱負じゃないものがあるような気がしますが気にしないでください!では皆さんいいお年を。

2007.01.01
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