◆2010/7/20(火):遅ればせ関西旅日記D 京都・見逃せナイス情報V

◆京都・見逃せナイスランキング第一位は、ここ!

豆大福の 「ふたば」 のお向かいにある、
こんにゃく製造&卸「尾崎食品」さんです。



なんと、ここ、
5〜6種類の
コンニャクの切れ端を、
はかり売りしているのです〜!


何グラム、って書いてないけど、
小さめのボールに満杯に入れてくれて、1杯分¥150。

はっきり言って、超オトク!

しかも、できたてなので、
プルプル、シコシコで超おいしい!


切れ端と言っても、ほとんどフツーの商品といっしょ。
地元のおばちゃんたちが次々買いに来てました。


黒コンニャク、白コンニャク、
突きコンニャクの白黒、しらたきの白黒……


一口に 「コンニャク」 と言っても、種類はイロイロ。
それぞれどんな料理にしようかと考えるだけでも、
ワクワクしてきます。


私が 「はかり売り」 にコーフンして
写真を撮らせて欲しいと申し出ると、
売り子のお姉さんが 「うれしいわ〜!」 と大喜びしてくれました。


いいな〜出町柳。
いいな〜庶民の商店街!



◆実はいろんな業界で、こうして毎日、
 いろんな 「切れ端」が出ていて、
 それらはたいがい、捨てられているらしいのです。


こうしてそれを販売してくれているのは、
ほんとうにありがたいな〜と思いました。
こんなお店が、ウチの近くにもあったらなぁ〜!




バームクーヘンの切れ端、
トイレットペーパーの切れ端、
印刷洋紙の切れ端(切れ端と言っても、A3サイズくらいの白い紙!)……


結婚式場では、一度使ったキャンドルが
まだまだ使える状態で大量に捨てられています。

(以前友人たちとお店をしていたときは、
 その廃キャンドルをいただいてきて販売したり、
 イベントで使ったりしていました)


お店の人たちは、お金を払ってそれらを捨ててる。
それを再利用したり、商品化するより、
捨てた方が手間がかからないからです。



◆先日は印刷所さんからいただいた洋紙の切れ端で
 ノートを手づくりし、イベントで販売させていただきました。


手づくりするのは手間がかかるけど、
世界に1冊ずつしかない可愛いノートがたくさん生まれ、
そのいくつかは、気に入ってくださったお客様に買われていきました。


ゴミとして焼かれてしまう運命だった紙が、
人の歴史を刻むノートとして生きることになったのです。


紙のもとは木。
木の命、森の命を、こうして守る道もあるのだな、と思います。




◆いろんな 「切れ端」 を捨てずに生かしていくこと。
それも、私の夢の一つ。


捨てられてしまう素材を引き取ってきて利用する人が、
あちこちで増えたらいいなぁ……!


そしてそのうち、捨てるところが出ないモノの作り方が
できる世の中になったらいいな……!と、願っている私です。


Posted 11:00
◆2010/7/17(土):遅ればせ関西旅日記C 京都・見逃せナイス情報U

◆京都・見逃せナイス情報ベスト4はコレ!

なんと、京都のバス停には、
太陽パネルが付いていたのです!
夜は、昼間の太陽エネルギーで
電気がつくしくみ。


スバラシイ!


ちっちゃなパネルだけれど、
この程度の電力なら問題なくまかなえるんですね。


これぞ地産地消!
こういうのが当たり前の風景になるのも、もうすぐかな。


ちょっとした取り組みだけど、ブラボー!でした。


◆ベスト3は、
はまたまた出町柳のステキ処、
老舗カフェ 「ほんやら洞」。


以前訪れたのは10年以上前だった気がしますが、
今も健在で、しかもステキさはそのまま。
とってもうれしゅうございました。


この日は、店主の甲斐扶佐義さんは、
パリに写真展を開きに行って不在とのことで、
フィリピンから店番をしに来たというタビビトご夫妻(写真の右のお2人)が、
にこやかに出迎えてくださいました。


確か、国際協力関係のお仕事をなさっていて、
今はフィリピン在住だけれど、
これまでいろんな国に数年ずつお住まいだったとのこと。


来年あたりには帰国して、長野に腰を落ち着けるつもり、
と話してくださいました。


あ〜こんな人生を送っているカップルもいるのね〜!と、
久々にココロがギューンとワールドワイド化。


タビビトって独特の大らかに開けた匂いがあるので、
お顔を見たときに、私のタビビトセンサーが反応したのですが、
お話を聞いて、「ひゃ〜センパ〜イ!」と、嬉しくなりました(笑)。


5月イッパイでフィリピンへ帰るとおっしゃっていたので、
彼らはもうここにはいませんが、
今はパリ写真展を終えた甲斐さんがいらっしゃるはず。


このお店には甲斐さんの写真集がたくさんあって、
私も一目惚れして2冊買い求めてきましたが、
すごーくいいですよ〜!


思わず写真が撮りたくなったり、
文章を書きたくなったり、
ARTの気持ちが呼び覚まされるような作品です。


2Fはギャラリーで、これまたいい雰囲気。
コーヒーも食べものもおいしいし、
ここで出逢う人々も楽しいし、
ステキなイベントもあるみたい。


京都に行ったらぜひ、寄ってみておくれやす。


◆さてさて、ベスト2は、これ!


関西の庶民食堂
餃子の王将」 出町柳店で見つけた貼紙です。
超イカシてると思いません?!(笑)


私が目指す 「できること交歓」 が、
こんなカタチですでに実行されていたとは、さすが関西!!!
いや〜アッパレ!


学生じゃないけど申し出てみようかとノド元まで言葉が出かけたのですが、
センパイに連れて行っていただいた手前、踏みとどまりました(笑)。


このお店、残念ながら北海道にはないのですが、
なんと中国にも支店があるらしい。
関西パワー恐るべし!!!


ちなみにここ、チェーン店展開しているものの、
経営の軸は各店舗に任されていて、
店ごとに個性があるのが売りなんだそうな。


同志社大学も近い出町柳店の店長のおじちゃんは、
なんとなく、在りし日の いかりや長介氏を彷彿とさせる
いい味わいのおやじさんでした。


すごく美味しい!……とは言えない
「学生の味」だったけど、妙に郷愁をそそるこのお店。


油まみれの壁には、学生への愛があふれる「価値ある貼紙」が
他にもたくさん貼ってあり、ユーモアと親心に、ほっこりさせられました。


味が懐かしいわけじゃないけど、京都に行ったら、
フラフラとまた足が向いてしまいそうなスポットです。


Posted 19:31
◆2010/7/17(土):遅ればせ関西旅日記B 京都・見逃せナイス情報T

さて、引き続きまして、この旅で見つけた、
京都の見逃せナイス情報ベスト7をお知らせします。


◆まず、ベスト7はこちら、出町柳の和菓子屋さん 「ふたば」。


有名な 「豆大福」 は、午前中には売り切れちゃうという逸品。
ぽってりと食べ応えがあって、お豆の塩気も絶妙。
確かに美味しゅうございました。


が、豆大福のみならず、このお店には、美味しそうなものが目白押し。
行列ができていて活気に満ちているので、勢いに押されて、
サイフのヒモも思わずゆるみます。


私はお土産用に、日持ちする、かわいいゼリー菓子も購入。
スイカ、なすび、花、清流……など、季節の風物をかたどった
色とりどりのお菓子で、甘すぎず、お茶会にピッタリでした。


お赤飯なども売っていて、
「庶民の和菓子屋さん」という感じの 「ふたば」。
よろしおしたえ〜。


◆ベスト6は、ふたば からすぐの、
出町柳商店街のアーケードを入ったところにある
これまた庶民的な和菓子屋さんで見つけた 「水無月」。


ふたばは行列なのに、こちらはちょっとズレてるだけで
ひっそりこん としていましたが、
なかなかどうして、この水無月が美味しくて、
ふたばを差し置いて、はらっぱ的には第6位です。


この時は知らなかったのですが、
6月30日は、水無月を食べる日なんですって。


京都では1年のちょうど折り返しにあたるこの日に、
半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事
「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われていて、
その時に用いられるのが、このお菓子。

水無月の上部にある小豆は悪魔払いの意味があり、
三角の形は暑気を払う氷を表しているそうな。
なーるほど〜


モチモチしていて、甘すぎず、優しいお味で、しかも安い!
まさに庶民の味。あ〜また食べたい!
自然茶(じねんちゃ)にも、すごーく合いそうですわ〜。


◆ベスト5は、古都のいっぷく処 さしこ茶屋


ここも出町柳エリア。
出町柳っていいな〜
住みたくなっちゃいました。


そしたら常連になりそうなお店の一つが、この茶店。


穏やか〜なご夫婦が、仲むつまじく営んでいらして、
おなかのみならず、こころもホッと和みました。


しかもね、出町柳は庶民の町だけあって、
ほんと、お値段がリーズナブル!
200円台から、甘味が楽しめちゃうのです。


今は氷の季節。
いろんな氷の種類があって、しかも300円とかだったから、
きっと今頃は毎日繁盛してるだろうな〜


住みたくなっちゃう懐かしの町、出町柳の見逃せナイス情報、
まだまだ続きますよ〜!

Posted 18:32
◆2010/7/16(金):遅ればせ関西旅日記A

先輩オススメの 神護寺〜西明寺高山寺を回った後は、
バスの周遊チケットを握り締め、石庭で有名な竜安寺へ。


◆↑これは、石庭と同じくらい私が好きな竜安寺の見所、
 「知足の蹲踞(つくばい)」。


「つくばい」とは、茶室に入る前に手や口を清めるための
手水を張っておく石のことで、

これは真ん中の穴になっている部分が
「口」という漢字になっていて、これを中心として、
「吾、唯、足、知(われ、ただ、足るを知る」
の四文字が刻まれている逸品。


このフレーズは最初に見た若かりし日、鮮やかに胸に残り、
以来ずっと時折思い出しては噛みしめる、
私の大切なお宝言葉になっています。


ここに置かれているつくばいは
徳川光圀の寄進と伝承される実物のレプリカらしいけれど、
ゆっくりと石庭と向き合った後にこれを見ると、
ほんとうに心が満たされ、グッときてしまいます。

ここ竜安寺は超有名スポットだけれど、
いつ来ても好きな場所。


今回は閉まるギリギリだったおかげで
人も少なく、夕暮れの静かな空間を
しみじみ楽しむことができました。


ここに来たのは、今回で4度目くらい。
で、4度目にして、何と新発見が。


今までは、石庭の世界にばかり意識が行っていましたが、
今回は、石庭の塀の上から顔を出している木々を見て、
それらの姿にハッとさせられたのです。


石庭の石も、同じ 「石」 なのに姿カタチは様々で、
配置や距離感によって関係性が生まれ、
全体で宇宙をなしているけれど、


その石庭を見下ろす木々たちもまた、
同じ 「木」 でありつつも
一つ一つ全く違う色、カタチをしていて、
しかもなんてイキイキと生きているんだろう! って。


ほら、この葉っぱだって、
葉の厚みも、ギザギザのカタチも同じ。
なのに模様が違う。


隣り合って生きている同じ木、同じ種の命なのに、
こんなにも個性が違う。

そしてさらに、よく見ると
葉の一枚ずつもまた少しずつ違ってる……


そう思ったら、すべての緑、花、生き物たちの多様性が
イキイキと目に飛び込んできて、

自分のいる 「今ここ」 が、
たちまち “3Dワンダーランド” となって
立ち上がってきました。


目にするものすべてが、いちいち不思議で、愛おしくて、
私はなんてすごいところにいるんだろう……!
ここ(地球)って、なんてすごいところなんだろう……!

って、背中が、頭が、シュワシュワして。


今まで何度か体験したことがあったけれど、
しばらくなかった、懐かしい感覚でした。


ふだん 「あたりまえ」 として受け流しているものごとを、
ふとち止まり、じっと見つめてみるだけで、
それが本当は、類稀な奇跡であることに気づきます。


雲の流れ。太陽の傾き。風。におい。音。水の感触。
ツメが伸びること。手のシワの一つ一つ……

一度着目し始めると、
もう、何から何まで不思議なことだらけに思えてきます。


立ち止まって見つめてみれば、
この世はいつだって、素晴らしいワンダーランド。

私たちはふだん、目の前にあふれる宝物たちを
ただ見過ごして暮らしてるだけ。


そんな 「あたりまえ」の不思議を、
4度目の竜安寺は、私に教えてくれました。


「吾、唯、足るを、知る」


黄門さま、ありがとう。




Posted 03:23
◆2010/7/16(金):遅ればせ関西旅日記@

2ヶ月遅れの関西旅日記。今さらですが続きです〜

(奥伊勢での自然茶づくり日記は、都合により、
 別の機会にアップさせていただきますね)

◆この方は、京都の山科区で「家族再生センター」を主宰する味沢道明さん。


ドメスティックバイオレンス(DV)を “してしまう側” 
の男性が住み込みでケアを受けることができるスペースを
運営し、暮らしごとのサポートに取り組んでいらっしゃる、
貴重なカウンセラーさん(お料理も上手!)です。


友人の紹介で、札幌で一度お会いした事のあった味沢さん。
京都に行ったら事務所におじゃましてみたいと思っていたので、
伺って、カウンセリングをお願いし、
胸にわだかまっていたことを聴いていただきました。


ホヨヨ〜ンとした笑顔と、大きな懐で迎えてくださり、
思わずあふれ出してしまった私の胸の内を、
ふんわりと受け留めてくださった味沢さんは、
私の話をひとしきり聴いてくださったあとで、
ポツリとこうおっしゃいました。


「ダメなとこがあっていいんちゃう?
 ダメなとこがあるから、素晴らしいんちゃうかな」


味沢さんのこの言葉に私はハッとさせられ、
幼い頃から心の奥に固くこびりついていた黒いカタマリが、
ファ〜ッと溶けていくのを感じました。


『自分の欠点を知り、ありのままの自分を認めなさい』

今まで、ヒーラーと自負する人や、
いろんな大人たちにそう言われ、
自分でも 「認めなきゃ」 と思ってきたけれど、
正直ずっと 「認める」 という意味がわからなかった。


そんな私に味沢さんは、

「認めるとは、肯定すること」 なのだと、

優しく、わかりやすく、伝えてくれたのです。


「自己嫌悪、自己否定」 は、廻り廻って 
「他者嫌悪、他者否定」 になる。


今年の初めにNVC(非暴力コミュニケーション)の
ワークショップで学んだこのことを、
味沢さんとのひとときは、よりハッキリと
私に解らせてくれました。


味沢さんにこの言葉をもらってから、
私はもう、自分を卑下したり、
責めたりすることを止めました。



「人と違っててええんちゃう?
 やりたくないことは、ムリにやらんでもええんよ。

 ヘンタイ呼ばわりされるかもしれんけど、
 できんもんはできんし、仕方ないでしょ。

 ヘンタイでええんよ。
 我が道を行けばいいんよ。

 僕なんか相当なヘンタイやし、
 ヘンタイ仲間はけっこうおるから大丈夫。

 ヘンタイワールドへようこそ!」


そう言って笑った味沢さん。


ヘンタイ先輩、
お目にかかれてホントに嬉しかったです。

私もニコニコるんるん、
ヘンタイ道をスキップして生きていきますね!(笑)




◆これは、京都の神護寺でできる「かわらけ投げ」の 「かわらけ」。

素焼きのこれを緑の谷底に投げ飛ばし「土に返す」ことで
厄を土に戻す、という意味があるそう。

なんと、500年以上もの歴史があるという、厄除けの余興です。
投げ飛ばす先に広がるのは、こんな壮大な風景。


京都在住のコピーライター時代の先輩に
「京都のオススメスポット」として教わったので、
一人でバスに揺られ、行ってきました。


日本中どこもいいところだらけだけれど、
そこここに歴史の香りが満ちる京都は、
ことさら大好きな場所。


でっかい山の懐に「かわらけ」を投げ飛ばして、
心身ともにスッキリ。

誰かと歩くのもいいけれど、一人もいいな〜と思いつつ、
緑の山道をいっぱい歩き、お寺をハシゴした1日でした。


(次の日記につづく…)

Posted 00:53
◆2010/5/25(火):お伊勢さんのお膝元A
日本人で「赤福」を知らない人は、少ないかもしれません。
ここが「赤福」本店。カッコイイですね〜!

伊勢は伊勢神宮のお膝元でもあるだけでなく、
赤福の町でもある、というくらい、
このエリアの顔となっている会社のようです。

豊田市にトヨタあり。伊勢市に赤福あり。という感じ。

毎月一日には「ついたち餅」という季節の新商品が発売され、
それを並んで買うのがこの町の風物の一つになっていると、
タニくんが教えてくれました。


本店の向かいには、「赤福氷」の専門店が。

抹茶味のかき氷の中に、赤福が鎮座ましましている、
という、なんともアジアティックな逸品で、
季節限定のゆえもあって、それはそれは大人気。

イヤミのない甘さと、モチッとした食感が嬉しい、
伊勢の外せないスイーツです。1杯¥500な〜り。



伊勢はお茶どころでもあり、
今回の旅のメインでもあるお茶づくりの舞台、
奥伊勢の旧宮川村と、お隣の大台町では、
たくさんの茶畑を目にしました。


私たちの師匠、近藤美知絵先生は、
伊勢参りの人々が必ず立ち寄る「おはらい町」にある
赤福関連のいくつかの喫茶店もプロデュースなさったそうです。


冷たい赤福氷と、あったかい自然茶は、
う〜ん、なんとも絶妙なコンビネーション。

ごちそうさまでした〜♪

こちらは、「あの世」と「この世」をとりもつ橋。

伊勢神宮の内宮へ向かう手前の橋です。

下宮も内宮も、そこへ行く手前には、
ヒノキでできたこんな橋がかかっています。

ちょうど新しくなって間もないとのことで、
近づくと、胸の底から静かに清められていくような、い〜い香り。


「この世」から神様の世界へおじゃまするために、
きっと、この「橋をわたる」という儀式が重要なのですね。


不思議とホントに、橋の向こうの空気は
ひときわ澄んでいるように感じられました。


Posted 11:55
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