カニ坂ロックフェス2019に向けて

「やっぱり、俺達の祭りをやろうぜ!」 数年続いた野外ロックコンサートが空中分解した後、友の掛け声からはじまった「カニ坂夏祭り」。紆余曲折を経て、「カニ坂ロックフェスティバル」として定着し35年。今や、福生の真夏の風物詩となった感がある。 35年継続してきたことは確かに素晴らしいことだが、それに伴い失ったものも大きいと感じる。 気づかぬうちに陥ったマンネリや空洞化、そして直面する問題の先送り。それでも祭り自体は赤字も出さず、一応成功という形におさまる。そしてそれを結果オーライとしてきた体質、体制。それが何年も続き、残念なことに膿がたまってきたようだ。だから今、なにもないところからはじめた「俺たちの祭り」の本来の姿を、今一度再確認する時がきたように思える。 毎年、口ぐせのように言い続けてきた「ゼロからの出発」。毎回新しい気持ちで新しい地平を切り拓く。まずはそれを確認したい。 「俺たちの祭り」とは、独立独歩の、好き勝手で自由なものであるべきで、当然責任は伴うのだけれど、まずは個人が仲間とともに楽しめなければはじまらない。そして遊びだからこそ真剣に向き合わなければならない。祭り当日の前後(設営撤去)を含めた5日間が「祭り」の本番という意識のもと、すべてが表現だという共通意識をもつことが大事で、すべてが連動していることを忘れないでほしい。 「祭り」をはじめた頃の原点、何もなかった地平に「俺達の祭り」をなんの束縛もなく表現する自由を手にすることを責任と自覚を持って始めよう。 (文責;招魂舎痴明)