阿毘縁山 解脱教寺
トップ
|
解脱寺
|
境内案内
|
天井画
|ブログ|
メール
解脱寺での出来事をご案内いたします。
▼2010/10/4(月):下り龍
今日は下り龍が完成した模様です。
金箔をまとった下り龍は、ほんとうに綺麗。
下り龍と登り龍では、うろこの絵具の入れ方が違うそうです。
天界から新たな力を与えられ降りてくる下り龍は
まさに力みなぎっているという感じです。
そこで、画伯より貴重なお話を伺いました。
以前、年末に、日蓮宗の荒行堂へ行かれた時に、ちょうど画伯一人しか面会がおらず
数十人という修行僧さんに囲まれて、一人で御祈念してもらったそうです。
荒々しい行僧さんの、ものすごく気迫のこもったお経中
なんと、蒼い大きな龍が画伯の周りをとりかこみ
顔をぐっと近づけてきたそうです。
その龍の迫力ときたら、凄まじいものだったそうで
それ以来、画伯の中の龍の概念が変わったそうです。
龍の激しさを表すのに、丁寧に描いちゃいかん。
ナタで叩くように激しく描かなければ。
最後にそう仰ってました。
今回の天井画も、激しく、強く描かれています。
この技法の裏には、そのような貴重な体験が込められていたんですね。
Posted 19:30
▼2010/10/3(日):濃淡
昨日はやはり、目の部分を描いていたとのこと。
一番大事な目の部分を描く時には、誰も立ち入らせないそうです。
それだけ重要なものだそうです。
今日も順調に作業が進んでいる模様。
登り龍も綺麗に銀の絵具をまとっていました。
登り龍には、強調したいところだけを、墨で縁取りされているそうです。
写真で分かりますでしょうか。
顔の部分や足の部分には、力強い墨が描かれています。
これは、登り龍の動きを表しているそうです。
副住職は、一番小さな龍がお気に入りみたいですが
私も同じく、一番小さな龍がお気に入りです。
小さいながらも、いざ天界へ立ち向かう姿は
新たに託された使命を担うような、そんな凛々しさを感じます。
6日、7日と、最終調整をした後、いよいよ完成となります。
もうすぐ終わってしまうのですね。
完成の楽しみと、作業を見れなくなる寂しさとが合わさって不思議な感覚です。
でも、やはり、完成の楽しみの方が大きいですね。
天井に設置したお姿も、早く拝見したいです。
Posted 19:47
▼2010/10/2(土):閉
今日は、午後から客殿を締め切っています。
何か特別な作業をされているのでしょうか?
誰も立ち入ることはできません。
あたりはしーんと静まり返り
ぴんとした空気だけが張りつめています。
午前中には、このブログを読んでくれていると言う方が見学に来られました。
毎日見てくださってるとのこと。
ありがとうございます。
完成までもう少し。
つたない文章ですが、頑張って報告させていただきます。
Posted 21:25
▼2010/10/2(土):テレビ放送
ブログでもご紹介していましたが昨日、10月1日に山陰放送(BSSテレビ)の『テレポート山陰』で、18時26分から『巨大天井画を制作』というタイトルでテレビ放映されました。
天井画復活へ→前準備→現場の模様→小学生の手伝い→画伯のお話
などを筋道だった説明でわかり易く、視聴された皆様から好評でした。
山陰放送さん有難うございました。
Posted 21:24
▼2010/10/1(金):粉胡
今日はお寺の祈願祭がありましたので、お参りに来られた方々が
帰りがけ見学されていきました。
一ヶ月前にも見学されましたが、その頃に比べて絵はガラリと変わりましたので
見応えがあったと思います。
毎日のように拝見させてもらっている私でも
その変化に、何度も感動させられました。
同時に、この絵にものすごく愛着を沸かせてしまっています。
ほんとに毎日が素晴らしいの一言です。
今日は登り龍に、粉胡という絵具をのせました。
登り龍の力強さがさらに増したように思います。
明日は、ここに銀をのせるそうです。
いよいよ登り龍も完成間近。
仕上がりが楽しみで仕方ありません。
下り龍の方も順調に進んでおります。
金の龍と銀の龍とが隣り合う姿は、ここ製作現場でしか見られません。
まだ見学に来られていない方は、ぜひぜひ一度お越しください。
Posted 21:23
▼2010/9/30(木):昇り竜
今日から登り龍の部分をいよいよ描き始めました。
登り龍は、寳珠も、尻尾の手裏剣のようなものも、一切持っていません。
全ての役目を終え、再び力を得るべく天界へと登っていきます。
一見、全てのものを無くし、弱々しそうに見えますが
そこには大仕事を成しえた後の
内に秘めた力強さがほとばしっています。
決して弱々しくはありません。
画伯も以前
「登り龍の力強さを感じてほしい」
と自ら仰っておりました。
最初に描こうとしたところ、龍神さんが描かせてくれなかった登り龍。
今回は順調に筆が入ったとのこと。
いよいよ最後の山場に入ってまいりました。
これで90枚全ての板に墨が入ることになります。
これから終盤に向けて、画伯も奮闘されることと思います。
見学の方もまだできますので、お時間のある方はどうぞお越しください。
最後の気合いを入れている画伯のお姿を、ぜひ生で見ていただきたいです。
Posted 21:21
スポンサード リンク