ストーリー&キャラクター
ストーリー 今にも雪が降りそうな夜だった。まだ十一月だというのに……。 僕は学校で孤立していた。 別にいじめられたり、仲間はずれにされているわけじゃない。 ただ、僕のほうから、他人に対して自然と距離を置いてしまう。 それをみんなもどこかで感じて、結局、互いに気まずくなってしまう。 そんなだから、親しい友達なんかできやしなかった。 もちろん、恋人なんて……。 そんな自分を変えようと、努力もしてきた。 明るく振る舞ってみたり、 スポーツに打ち込んでみたり、 いち早く流行りに乗ってみたり…… だけど、駄目だった。 必死な自分が自分で滑稽で、惨めで、馬鹿らしくなってすぐにやめた。多分、みんなは僕以上に、僕のその努力のいびつさを感じていたと思う。そして、その努力の理由にも気付いていただろう。 そう考えると、よけいに人に心を開けなくなった。 そして、自分でもほとんどあきらめかけていたとき、 僕は日課となっていた夜の散歩の途中でゆかりに出会った。 なんだかとても不思議なあの子に…… キャラクター 僕 主人公。他人に心を開けず、希薄な関係しか築けない。 そのことで悩んでいたが、ゆかりと出会ったことで次第に変わっていく。 ゆかり 「僕」が夜の散歩の途中で出会った、中学生くらいの女の子。 ショートカットで、十一月だというのに夏制服姿。 「うにゅー」が口癖でボーッとしたところもある不思議ちゃん。 時折見せる、どこか大人びた憂いの表情は一体……? |
2008/12/1(月) 19:40