  

  

今日は、 

うかつにも 

慎吾と一緒に収録。 

  


草彅くんとが 

よかったなぁ。 

  





半分愚痴をこぼす僕。 

  








待っているその間に、 

慎吾がスタジオに入ってきた。 

  

  


「ちわ～っす。」 

  






ちわ～っす？ 

  






中居くんみたいな 

感じで入ってこないでよ。。。 

  

  



俺だって、 

集中してるんだぞ？ 

  

  



でもまぁ、 

あんまし気にせずに 

僕は台本のチェックをした。 

  

  



バラエティの監督が 

僕に指図をしてくる。 

  





そこに、 

慎吾が加わってきた。 

  




セリフは頭に入ってるはずの慎吾が、 

僕に手を出してきた。 

  






「吾郎ちゃん、 

今日も髪きれいに整ってる。」 

  




「そうだね。」 

  

  

そう言って交わしたのが駄目だった。 

  

  

「ぐちゃぐちゃにしたい。」 

  




そう言って、 

触ろうとしたその時だった。 

  

  

  

「そろそろ本番始めまーす。」 

  

  

っと、 

プロデューサーが 

言ってきたものだから・・・ 

  

  

俺は一安心していた。 

  

  

それが 

駄目だった。 

  

  

  

  

  

「相手してくんないの？」 

  

  

「してるよ・・・。」 

  

  

  

寂しそうに、 

スタンバイする慎吾。 

  

  

  

そんな、 

ショボンってならなくても・・・。 

  

  

  





  

それからスタンバイする俺と慎吾。 

  

  

まだ少ししょぼんとしている僕。 

  

  

  

"なんで・・・" 

  

  

かまって欲しかったのだろう・・・ 

  




  

俺は慎吾に近づき、 

少しだけ気に止めた・・・。 

  

  







「俺・・・　何かした？」 

  

  

  

  

その言葉にむかついたのであろうか、 

慎吾は俺を避けた。 

  

  

  

  

・・・・・。 

  

  








“何だよ（怒）” 

  

  




そう思い、少しイラついた時・・・ 

  

  




またもや、 

慎吾の悪戯は始まった。 

  

  

  

  

「この髪、ぐちゃぐちゃにしてあげる。」 

  

  

  

  

そう言って、 

止めていた行動が再び始まる・・・。 

  

  

  

俺は逃げだした。 

  

  

“止めろよ、慎吾！！” 

って 

思った。 

  

  

  

「吾郎ちゃん、触らせてよ！！」 

  

  

  

逃げまどう僕にちょっかいを出そうとする慎吾。 

  

  

さすがに 

スタジオ収録が出来ない。 

  

  

そう思い、 

慎吾に告げる。 

  

  

「本当にプロデューサーに怒られるってば！！」 

  

  

  

その前に段があるとも知らず、 

ずっと慎吾を見てなお走り続けていた。 

  

  

そのときだった。 

  

  

「・・？　あっ・・・　段がある・・・。」 

  

  

  

  

・・・？ 

  

  

  

その慎吾の言葉で、 

少し油断してしまった。 

  

  

気付いた時は虚しく・・・ 

  

  

転んでしまい・・・。 

  

  

顔に傷を作ってしまった・・・。 

  

  

“痛い・・・” 

  

  

  

  

言うのを堪えたその時だった・・・。 

  

  

  

  



 

  

「ごめんね・・・。」 

  

  

慎吾が、 

そう言った。 

  

  

  

少しビックリした。 

  

  

  

  

「・・・。　いいよ・・・。」 

  

  

  

  

そういって、 

慎吾はボクのホッペに 

キスをした。 

  

  

「／／／」 

  

  

  

  

「いたずらはほどほどにしなきゃだよね。」 

  

  

  

そう言って、 

慎吾は 

ボクの髪をぐちゃぐちゃにして 

スタンバイに向かった。 

  

  

くそー・・・ 

  

  

ヤラレた・・・。 

  

  

  

  

でも・・・ 

  

  

  

  

まぁいっか。 

  

  

  

慎吾だもん、 

許すよ。 

  

  

  

  

  

次は、 

絶対に触らせないからな！！ 

  

  

  

顔に傷は作っちゃったけど、 

その傷は何だか喜んでいた。 

  

  

それが、 

慎吾の優しさだから・・・。 

  

  

「さぁ、 

スタンバイするぞ！！」 

  

  

  

  

  

  

　　　　　　☆ｅｎｄ☆