うぅ・・・ 寝込んでしまった。 俺とした事が・・・。 ぜってぇ、イヤだ。 あいつと 一緒にいたかった。 そんな時、 インターフォンが鳴った。 ♪ぴんぽーん♪ うぅ・・・ 今、 動きにくい状態だってのにさ・・・。 一体誰なんだよ。 少し、声のトーンを低くして声を出した。 「は・・い・・・。」 やべ・・・ 声が出ない・・・。 本当に風邪を引いてしまったみたいだ。 泣くもんね。 うぅ・・・ って・・・。 扉を開けると・・・? 夢の世界に入ったみたいになった。 眩いその視線の先に、 会いたい人が目の前にいた。 これは夢なのか・・・。 夢ではない。 夢なのか・・・。 って 思ったら・・・? 「夢ではない。」 っと言って、 俺のほっぺを抓ってきた。 「いたたたたたぁ・・・。 ひどいぃ・・・。」 「一人でぶつぶつ言ってるからじゃん。」 うぅ・・・。 「わかったって・・・。」 おまえは、悟られかい! そう言って、 俺たちは家の中に入っていった。 「どうしたの? 何かあった?」 「お見舞い。」 「俺、一言もお見舞いに来て! なんて、言ってないぞ?」 「覚えてない?」 「何が?」 そういって、 とことこ歩いて 自分の部屋に入っていく俺とキミ。 実に・・・ ドキドキ☆ 「あん時、酒強い人が何故だか酔っ払って・・・  何かあったのかなぁ・・・ って思ってさ・・・。」 「何かあったの?」 「うん・・・。 酔っ払った勢いで、俺は倒されて・・・。  バタバタだったんだよ? それだけじゃない。   俺は何だかんだ言って迷惑がられてるだけの人間だぁ!!    って・・・。  僕にはさっぱり何が言いたいのかも分からなかったよ。」 「そっか・・・ ごめん・・・。」 「いいよ。」 そう言う彼の優しさに俺はますますドキドキ☆ この手で抱きしめてあげたい。 でも・・・、 俺は風邪を引いてしまった。 だめだなぁ、 こんな時の俺・・・。 すると、 ほんの少し温かさに包まれた。 「ちゃんと被って寝なよ?」 「うん。」 「///」 「ほぇ?」 「/// 何でもない・・・。」 今の俺には鈍感だからわからないだろうけど・・・。 考えてみれば、 その時のあいつもドキドキしていたんだと言うことを・・・。 「熱・・・ ある?」 「わかんない。」 「ちょっと・・・ おでこ触らせて?」 「密着がいい。」 「・・・(怒)」 「怒んないで・・・(悲)」 「触るからね。」 「密着・・・ したかったなぁ。 ケチ男くんなんだから。」 「・・・(怒)」 「ごめんってば・・・。」 そう言って、 おでこを触ってきた。 おまえの手・・・ 冷たくて気持ちよくって・・・ 手を掴んでみた。 /// 少しだけ・・・ ほんの少しだけおまえの鼓動が聞こえた気がした。 どくん・・・ どくん・・・ って・・・・・ 「離して・・・///」 「ん?」 「離して!!」 夢の中にいた俺は、 ふと現実に戻った。 そうだよな。 おまえには、 ゴウが必要なんだもんな。 「ごめん・・・。」 「痛かった。」 「・・・。 ごめん・・・。」 「・・・。」 「俺さ・・・ もう訳わかんない。」 そう言って、 布団の中に潜り込んだ・・・。 「帰るね。」 「・・・。 帰れよ・・・。   あいつの事・・・ 気になるんだろ?」 「あいつって?」 「あいつ・・・。」 「誰?」 「長野君?」 「・・・。」 「長野くんかぁ・・・ ごめんな。」 ゴウではなかった。 長野くんだった。 一瞬にして当ててるって事は・・・ 俺って、 今天才になったのか? 「なってない。」 「ビックリするじゃん。」 「///」 すると・・・ おまえは少し話した。 布団に潜り込む俺に・・・。 「長野くんと昨日、一緒だったんだ。   ついさっきまで一緒にいたんだ・・・。」 「・・・。」 「長野くんも、イノッチとおんなじように   ゴウくんの事でも気になってるのか?    って言われて・・・ ハッとなったんだよね。」 「・・・。」 「俺・・・ 信用ならないのかなぁって   そう思えてならなくて・・・。 長野くん・・・    俺がゴウくん好きっみたいな言い方だったから。」 「おまえ、悟られ上手だな。」 「人の目が気になるから・・・。」 「・・・。」 「違うよ、本当は好きなんだよって・・・。」 「ゴウを?」 「・・・。」 「そうなんだ・・・。」 「違う人の事・・・   好きだから・・・。」 「違う人?」 「長野くんのこと、   好きだから・・・。」 「・・・。」 沈黙が続いた後、 俺は最後に言った。 「長野くんに言えよ?   ずっと好きだったって事をさ・・・。」 「・・・。」 そして・・・ 静かにおまえは 立ち去って行った。 「うぅ・・・(泣)」 後の事は、 何が何だかさっぱりで 覚えていない。 でも 確かに言えることは・・・ おまえは 俺が好きで この家にやってきたと言うことを・・・。 ごめんよ・・・ 准ちゃん・・・。 「足跡」 主演 井ノ原快彦 岡田准一  あとがき 後味、ダークですみません。 最初はHAPPYだったのが 最後は悲しみってな事で・・・w でもまぁ、 これはこれで いいんじゃないかなぁ?って 思う展開のお話です。 長野くんだったり、 森田さんだったり出てきましたけど・・・。 実に 面白いものですね。 それでは、 このヘンにて・・・☆