突き止めたかったんだけどなぁ・・・。 でも、 もうその場所にはいなくなっていたからなぁ。 「・・・? 長野くん。」 「・・・、よぉ。」 「よぉ!」 「///」 「俺、何かした?」 コンビニで、 風邪を治すための商品を探していたら 長野くんに出会った。 「何もしてない。」 「そう。」 「おぅ。」 「あいつ・・・ 長野くんの事好きなんだってよ。」 「あいつ? 誰?」 「うん・・・。 あいつ。」 「あいつじゃわかんないよ。」 「あいつだよ・・・ 岡田!」 「岡田? 俺の事が好き?」 「あぁ。」 「ふーん・・・。 何で・・・。」 「何が?」 「いや・・・ なんでもない。」 何か 隠していることに気づいた俺。 今日はちょっと冴えてるかも? 試しに聴いてみた。 「岡田と何かあった?」 「/// ないよ。」 「ほんと?」 「あぁ・・・。」 何かあったんだ。 「何があったのか言ってよ。」 「俺と岡田の約束なんだよ。 言えない。」 「何で言えないのさ?」 「・・何でも・・・。」 いつまでも隠し通すつもりなのだろうか・・・。 ほんの少し、 考えた。 「心底岡田のことが好きなのか?」 「あぁ、好きだよ!!」 何だ? やけか? 俺は、 少しキレた長野くんに 少々戸惑い・・・。 買うのを止めて、 出て行った。 何だよ・・・。 ひでぇな。 「何で俺だけこんな目に遭わないといけないんだよ・・・。」 公園で佇む俺。 ほんの少し 俺は考えた。 何で二人で隠し事するんだよ・・・。 俺だって 知りたいよ。 しんみりしていた時、 ある顔を見てしまった。 岡田・・・。 にこにこと、ゴウと歩いているのを目撃してしまった。 声を掛けるのも何だし・・・ 俺は、 止めた。 案の定、向こうは気付いた。 でも・・・ 無視した。 「チクショー!!」 車の音によってかき消された。 もう・・・ イヤだ・・・。 その時、 長野くんが俺に近づいていた。 「岡田の気持ちも考えてやれよ。」 その一言で俺は遂にキレた。 「何だよ。 何で何も言ってくれねぇんだよ。   長野くんだって、岡田だって、ゴウだってそうなんだよ。    人が怒るって思って何だって野次ばっか飛ばしてきてさ・・・。     俺が何かしたかよ?       そうやって誤魔化されたりされるのとかうんざりなんだよ。」 ・・・・・ 「長野くんが何だよ! ゴウが何だよ! 岡田が何だよ!   俺さえいなくなれば、きっと世界は平和なんだろうよ。」 ビシっ!! 「いってぇ・・・」 「甘ったれるのもいい加減にしろよ!!」 「別に甘ったれてねぇよ!!  何も知らないくせにそんな事言うなって?」 「・・・。」 「こっちがどれだけ気にしてるのかも知らないくせに、  のこのことゴウと一緒になっちゃってさ。 無視するし?」 ビシッ!! 「いってぇ。」 「てめぇ、一人で気取ってんじゃねぇよ。」 博「ゴウ・・・。」 さっき、 無視してた二人が こっちにやって来た。 ここでもかと、 孤立している自分にまだまだ イラつきは消えなかった。 快「気取ってるってとらえるなら好きにどうぞ。    まるで? 俺が捕らわれて、完全独り身だし。」 准「僕・・・ 何かした?」 快「・・・。」 俺は、 完璧にキレてしまった。 快「だったら、見舞いにくるなよ!    そこで思わせぶりとか止めてくれよ!     コンビニでも思わせぶりとか?      気取ってたら、こんな事言わねぇし。       馬鹿だよな、俺。        ヘンに期待して? ヘンにのほほんとして。         陰で何を言われてるのかも知らずにここにいられるかっての!」 「「「・・・。」」」 快「もういい。 おまえらの話信用ならない。    何もかも聞きたくない。 僕のこと、もう心配もしなくていいから。」 そう言って、 僕はこの場所から立ち去った。 悔し涙を浮かばせながら・・・。 その後、 岡田が泣いてたなんて事・・・ 俺は知らなかった。 数日後、三宅が 俺の家にやってきた。 ♪ピンポ〜ン♪ 「はーい。」 「僕☆」 「何だよ・・・。」 「何だっていいだろ。  家の中、入れて!」 「いやだよ。」 「寒いぃ〜。」 「///」 俺の家にやってきた三宅。 一体 俺に何の用があると言うのだろう・・・。 中に入った三宅は、 いちもくさんに 俺のいたリビングに行った。 「あったかいぃ〜。 ねぇねぇ?」 「何だよ。」 「イノッチと岡田達言い合ったんだって?」 「・・・。 まぁな・・・。」 「またどうして?」 「何だっていいだろうよ。」 「俺が真相教えてやろうか?」 「いいよ。 もうどうでもいい。」 「頑固になんなって。」 「v v; 頑固じゃないって・・・。」 「それを頑固と言う。」 「はいはい・・・。」 「普通に岡田は心配してたんだけど。   ゴウは行かなくても大丈夫だって岡田に言ったんだ。」 「・・・。」 「簡単に行為する奴だって言って、   ゴウはそう言って岡田に行くことを止めてたけど。」 「・・・。」 「長野くんは逆に、   心配なら行った方がいいんじゃないかって催促してた。」 「ふーん・・・。」 「ゴウがまた言ったんだ。」 「何を?」 「何で行く必要があるんだ? って・・・。」 「・・・。」 「そしたらさ、  岡田の奴半分エガオで言ったんだよね。」 「何を?」 「どうだろ・・・。  もう一回一人で考えてみるって。」 「・・・。」 「んで、  結果的に岡田はイノッチのとこに行ったってなワケ。」 「行かなくてもよかったんじゃねぇのか?」 「僕、聞いたんだよね。」 「行かなくてもよかったんじゃって?」 「違うよ。 別の事。 ゴウは、イヤだって言ってたけど   僕はどっちだってよかったんだ。     その真意があるならスキってことだよね? って・・・。」 「・・・。」 「何て? って思ってるでしょ?」 「/// うるせぇよ。」 「最初無言だった。」 「・・・。」 「数秒後に出てきた口からは想像してた通りの答えが返ってきたよ。」 「何を言ったんだよ?」 「それは僕だからってさ。」 「ん? 僕だから?」 「僕も最初わかんなかったんだ。   坂本君に聞いたらなんだぁって思ったんだよ。」 「それは何だよ。」 「知りたい?」 「うぅ・・・。」 「何?」 「知りたいよ。」 「半分怒ろうとしてるし。   そういうところ、イノッチってかわいいよね。」 「うるせぇ!」 焦らされて、少しイライラしたが 三宅だから許してやろうと思った。 そして、 三宅はまだまだ言い続けた。 「それは健ちゃんのかわいい恋心。  だから、健ちゃんはイノッチが好きなんだよって意味。」 「///」 「つまりは、教えてくれなかったってこと。」 「そっか・・・。」 「はぶらかされたんだって坂本君に言われたんだよ。」 「・・・。」 「最後にね、坂本君が言ってくれたんだ。  どうしてその真意が言えないかってのをさ・・・。」 「おしゃべりだから?」 「違うもん!! ///  言ったら本人に伝わってしまうからって。」 「・・・。」 「一番、岡田の気持ちを理解してるのは  思ってくれている人にしかわからないんだってさ。」 「・・・。」 「でもさ、思ってくれている人がわからなかったらどうなの?  って聞いたら坂本君黙り込んじゃって・・・。」 「・・・。」 「黙らないでよ!! って言ったら、  僕にわかりやすい言い方を考えてるって言ったんだよね。   そん時、熱くなっちゃってさ・・・。 坂本君嫌だよね。」 「そだな(笑)」 「その相手は、  ちゃんとわかるだろうと思う事を   自分でちゃんとわかろうともしない。」 「・・・。」 「本当ならわかるはずの事なんだって。」 「わかるはずの事?」 「うん。 ただ、イノッチは見落としてるだけかもよ?」 「それを俺と仮定する訳だ?」 「うん(^−^)」 「ひでぇよ。」 「だって、まさしく当てはまってんじゃん。」 「うるせぇなぁ。」 そう言いつつも、半分当たっていたりする。 でも、 わかんないものはわからない。 「ちゃんとわかるべき事だよ?」 「わかんねぇってば。」 三宅に言われたって 僕にはわからない。 そうすると、 またインターホンが鳴った。 ♪ピンポーン♪ 「へぇい。」 めんどくさそうに出る俺。 今、少し聞こえた。 どうやら坂本君の声のようだ。 扉を開けると、 少し皮っぽいジャンバーを羽織っている坂本君が居た。 「はーい。」 「へぇい。 って面倒くさそうな声だったのは気のせいか?」 「立ち話も何だし、入って。」 「サンキュ。」 そう言って、 俺の家の中に入っていった。 半分読まれてる? 「・・・? おぉ、三宅さんじゃないですか。」 「よぉ! 来てましたですよ。」 「井ノ原さんに何か用だったのですか?」 「まぁね。」 ・・・・・。 坂「あ〜・・・ 寒いなぁ。」 健「うん、寒いね。」 快「坂本君は坂本君で何か用ですか?」 坂「長野に言われたんだ。    家に行って確かめて来い的な?」 快「何を?」 坂「何だろうね。」 快「そうやって誤魔化す。」 坂「今から言うんだから、心配すな。」 快「・・・。」 心配はしてないけど、 長野くんに言われたのがムカつく。 きっと、 三宅もゴウに言われたんだろうよ。 健「僕は、岡田に言われたからね☆」 快「え?」 健「−・ −・ なんちゃって☆」 快「嘘付いたのか?」 健「嘘ではない。」 快「もう・・・。 この二人嫌だ・・・。」 二人「でっへっへ(笑)」 快「うぅ・・・」 坂「何で長野に怒鳴ったんだよ。    長野の奴、ショック受けてたぞ?」 快「自分の心に聞けってな話だよ。」 坂「って、本当は岡田だけどな。」 快「意地悪するの、マジで止めてくんねぇ?」 坂「すまん・・・。    ってかさ、俺さ思うんだけど?」 快「何?」 坂「三宅と何話してたんだ?」 健「岡田達の話。」 坂「そか。 んで、どこまで話は進んだんだ?」 健「わかんないってとこ。」 坂「わかんない? 何が?」 健「岡田の気持ち、    イノッチにはわかんないって。」 坂「なるほどね。」 健「それで、分かるって言う話をしてたんだよ。    イノッチはそれでもわかんなかったって言う・・・。」 坂「あららぁ・・・。」 快「だったら坂本君はわかるのかよ!?」 坂「俺か?」 快「あんたの他に誰がいるんだよ。」 少し、考え込み・・・ そして 一言・・・☆ 坂「俺な、わからないんだ。」 快「ほらみろよ。」 坂「相手の気持ちなんて、わかるわけではない。」 快「見てみなさいよ。」 健「嘘付いてるんだって。」 その一言で・・・ 坂本君は、 意見を変えた。 坂「岡田の気持ちを知ってるのは、俺だ。」 快「・・・。 あっそう。」 健「知ってるの?」 坂「知ってるよ。    岡田がどうして見舞いに行くかってな話さ。」 志向が変わった。 一体どうなっているんだよ。 坂「本当は、     岡田が俺に相談してきた。」 快「・・・。 またいじめ?」 坂「いじめではないけど、伏せておけって言われたんだ。」 健「−・ −・ 僕を見ないでよ。」 快「さっき、岡田だって言ったのそっちじゃん。」 健「うるさいなぁ。」 少しばかりショックな俺に少しだけ 強気な姿勢を見せる坂本君。 更に続ける。 坂「三宅が岡田に言われたって言うのは本当だけど。    その前に、俺が先だったんだよ。     あん時の岡田、泣くのをこらえててさ・・・。」 健・快「・・・。」 坂「三宅にも言うつもりだって言ってさ。    ゴウと長野には言うつもりもないって言ってたんだ。」 健「それで?」 坂「本当は井ノ原に    話したいことがあってさ。」 快「・・・。」 坂「告白したかったんだと。」 快「・・・。」 坂「でも、状況も状況だし。    言えなかった。 むしろ悪い事しちゃったって。」 快「・・・。」 坂「岡田のやつ、そう言う所空気読めるから。    だから、告げずに帰っていったんだと。」 快「・・・。」 坂「風邪引いてるのに、わかんないか。    って・・・ 親切心たっぷりに言ってた。」 健「・・・。 岡田がかわいそう。」 快「・・・。」 坂「このしんみりした空気を    いつもの井ノ原ならわかるはず。   って思ってた、俺がバカだったって。」 健「・・・。」 坂「今度会ったら、    もう一回話したいっとも言ってた。」 健「・・・。 坂本くん、それってシークレットなんじゃ?」 坂「・・・。 あ・・・。」 快「・・・。   ようするに、長野くんと剛に    そのような事を岡田が言ったってわけ?」 坂「自白します。    そうです、告白したいけどどうしたらいい?   って言う相談。 だから、三宅とかにも伏せておけって    そういったんだ。 本気で井ノ原の事が好きだから・・・。」 快「・・・。」 健「岡田落ち込んでるよ?」 快「・・・。」 坂「こうなりゃ、    おまえから告白して来い!」 快「・・・。    今の心境じゃ無理だよ。」 坂「何を言ってる。 言って来い。」 快「でもよぉ・・・。」 坂「男だろ、ちゃんと言え!    立派に岡田を支えてやるんだ!」 快「・・・。」 健・坂「!?」 快「わかったよ。」 そう言って、 俺は岡田の元に行く。 「足跡 -2-」 主演 井ノ原快彦 長野博 三宅健 坂本昌行 森田剛 岡田准一  あとがき またまた 暗めなお話もありましたが、 途中で 展開が一変する場面もあり・・・ 嬉しいものですね。 この行動で 二人が変われるものって 何なのか、 こちらも 見所になると思います。 大事なのは、 自分の心だと思うのでね。 岡田くんに伝わると いいですね。 必死に 井ノ原さんに 訴えてる 坂本さんと三宅さんは かなりの白熱モノとなったはずです。 また引き続きものが ありますので よろしくです。