あの時くれた傘が 愛しくて抱きしめた。 亮くんが使っている傘・・・。 思わず、 涙しそうになった。 その時、 誰かが声を掛けてきた。 「涼介君!!」 ・・・・・? 「僕、 涼介君泣かせた人許さないから。」 コイビトじゃないんだし、止めてくれ。 すると、 そっぽ向いたのと同時に 唇と唇が重なり合った。 「/// ちぃ! いい加減にしろよ!」 侑「ごめんなさい・・・。 そんなつもりないの・・・。 ただ、涼介君の事が心配だったから。」 「気持ちだけで十分だから・・・。 んで・・・、くっつきすぎ!!!!」 侑「でも、 これが涼介に対する愛だよ?」 「黙れぇい。」 歩こうとしたその時だった。 「ぁ。 亮くん!!!!」 「「「・・・。」」」 亮「傘、あげる。」 「え?」 侑「涼介君、泣かせた!」 亮「え?」 「ううん、何もないから。 行って? ほんとに何もないですから。」 亮「・・・。 ごめん、泣かせて・・・。」 素直に謝って行ってしまった亮くん。 駄目だぁ。 もっと好きになるよ・・・。 侑「僕のキッスの味は?」 「黙れってば。」                  END