傘、 くれたまではいいけど・・・。 心がずっと揺らいでいた。 何でか知らないが、 大ちゃんがおれのところにやってきて コソコソとこしょこしょしてくる。 「こちょばいってば///」 すると、 いきなり大粒の雨が降ってきた。 大「あ、雨。」 「ん・・・。」 そう言って、 大ちゃんが僕を抱きしめてきた。 大「やっぱ、山田抱くと落ち着く。」 「///」 大「このぬくもり、ダイスキなんだよな。」 「ダイスキかぁ・・・。 僕だってダイスキダヨ?」 大「俺の事?」 「ん。」 大「聞こえない。」 「う・ん/// でっかい声で言わせるな///」 そうして、 抱きしめ返したその時だった。 「「すみません。」」 ぶつかりそうになって、 謝ろうと顔を見たら亮くんだった。 「ぁ///」 亮「よぉHey!Say!JUMP、見かけるわ・・・。」 「ん///」 亮「///」 大「え? なになにぃ?」 空気読もうとして向こうに行こうとする大ちゃん。 だが・・・ 亮「有岡君、 ここにいたらいいやん。」 大「え・・ でも、山田が・・・。」 亮「いいよ。 俺、すぐ行かないといけないから。 ごめんね。」 大「すぐ行くって、どこですか?」 亮「ドラマの収録。」 大「そうですか・・・。」 って、 大ちゃんと二人で喋ってる・・・。 ちぃとは大違い。 だって、 “取らないでよ”って 言うちぃとは違って 大ちゃんは大人だから。 亮「んじゃあね。」 「待って!!」 亮「・・・。」 「嫌だ!! 行かないで!!」 亮「ちょ・・、違うやんか・・・。」 大「僕が退散します。」 亮「だから、俺ドラマの収録やって!! 何で行くん・・・。」 二人きり。 と、 亮くんは僕の事を避けようとしているようにさえ 見えた。 「///」 もしかして・・・ 亮「心、まる聞こえ。」 「///」                つづく