少しだけ見え隠れしていたものが、 亮くんの発言によって 遮られた感覚だった。 いや、 むしろ気付かなかった僕が悪いんだ。 大ちゃんはあんまり 声は聞こえなくとも 空気感がわかるからまだいいんだけど・・・。 亮くんの場合は違う。 空気も漂わせ、音も漂わせてしまう。 いつしか僕の鼓動が早くなってきた。 「ん///」 亮「/// ちゃうやんか・・・。」 「何が?」 亮「何が?って?」 「だから・・・。 あの・・・、その・・・。」 亮「怒ってないよ。 それより・・・ 有岡君のこと大事にしなあかんのと違うん?」 「・・・。」 大ちゃんなんて・・・ 「大ちゃんなんか大嫌いだもん。」 亮「え・・。」 すると、 ひょこっと顔を出していた大ちゃんの顔が曇った。 「どうしているの? どこかに行こうとしていたんじゃないの?」 すると、 亮くんが・・・。 僕の手を取った。 「///」 亮「もうわかったから・・・。 それ以上言わんといて・・・。 辛いこととかわかってるし。」 ホントにわかってくれてるの? 絶対違うよ!! 亮「・・・。」 「ぁ・・・。」 亮「ごめん、 急がなあかんから・・・。」 そう言って、 亮くんは行ってしまった。 「ぅっ・・・、なんで・・・。」 涙が出てきた。 大「山田・・・。」 「どうして・・・ 亮くんは僕の事を交わすの? 僕のこと、そんなに嫌なの? 何で僕を見ただけで困るの? どうして僕は駄目なの? どうして?」 っと、 包み込んでくれる人がいた。                   つづく