大「大丈夫だから・・・。」 そう言って、 包み込んでくれる大ちゃん。 「どうして大ちゃんなの? 僕は大ちゃんじゃない方がいいの。 どうして亮くん行っちゃうの?」 その温もりを離さずにいる大ちゃん。 僕は涙が止まらなかった。 伝わらなくて・・・ 行ってしまう亮くんに、 少しだけ嫌悪感を抱いた。 それでも、 僕は亮くんの事が気になって・・・ 好きで仕方なかった。 大「山田、 お願いだから俺の言う事聞けって。」 「黙れ、黙れ、黙れ!!!! 人の事、 何だと思ってんだよ。 そんな所に隠れてるから行っちゃったじゃん。」 大「どうしたんだよ? 俺、何か気に障ることでもしたか?」 「うるさい。 向こうに行けよ。 僕のことなんて 放っておいてよ。 隣に居るだけでむかつくんだよ!」 大「いつもの山田じゃない。」 「そうだよ? いつもの僕じゃないよ? だから、 一人にさせてよ。」 大「どうしてそんな言い方するんだよ。 俺はおまえの何?」 「今は他人同士。」 大「・・・・・。」 そう言って、 静かに立ち去った大ちゃん。 自分だってわかってるよ。 こんな事言っちゃだめなことぐらい。 でも、 気持ちが伝わんないのに・・・ どうしたら わかってもらえるかなんて 大ちゃんにはわかんないんだ!! 僕のことなんて・・・ 「///」 今度は安心する温もりが包み込まれた。                       つづく