◆2010/10/1(金):↓ 今後は以下で、各地への旅日記を発信しまーす♪
◆◆◆旅するはらっぱ〜日々旅日記◆◆◆ 「うれし荘」以外で出逢った、各地の各智をお知らせします。 毎日が旅。み〜んな旅人。 いろんな発見、楽しんでくださいね〜♪ |
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旅する はらっぱ♪(はらみづほのHP) |
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(さて、@のつづきです) ◆こちらは、「オーガニックすいか割り」の様子。 来場者7万人と言われるこの音楽フェスで、 古米で作ったゴミ袋を使い、大量に出るゴミの分別を担当している、環境NGO ezorock。 彼らは、作年のライジングで出たトン単位の生ゴミを自分たちの手で堆肥化し、 今回のライジングでは、その堆肥で作った「すいか」「じゃがいも」「にんにく」を、 茹でたり焼いたりして、説明とともに配る、という試みを実施。 食べものが無料でもらえるとあって、配布タイムには多くの人が訪れ、 ライジング産の作物を食べる、という体験をしました。 中でも、夏の風物詩でもある「すいか割り」のアイデアは、ベリーナイス! 楽しいアイデアを通して、生ゴミについて 少しでも意識してもらうきっかけを投げかけられたかな……と思います。 ◆こちらは、同じくezorockによる、 「にんにく」配布のレクチャー中の様子。 帯広から参加していた、森林再生の取組みをしているグループ、 地球にいいこと、再出発。カンナカンナ。さんが作ったイロリをみんなで囲み、 手づくりの炭(ezorocメンバーが、昨年のライジングの舞台に使われていた木材を焼いて作成) でニンニクを焼いている間に生ゴミ堆肥化ストーリーをレクチャー。 話が終わった頃に焼き上がるニンニクをみんなで食す、というもの。 私はご相伴には預かれなかったけれど、お味の方はどうだったのかな……? ◆それにしても、ezorocメンバーは 若いだけあってパワフルに活動していて頼もしい限り! 私なんか、ダンボールコンポストひとつだって なかなか堆肥化が進まなくて時間かかるなーと思っているのに、 トン単位の生ゴミを堆肥化するなんて、 どんなに手間と時間がかかったことか……! そんな大変な想いをして作った作物を無料で配布するなんて、 伝えようという気持ちが強い証拠だな〜!と感心します。 ◆でも、実際にやったことがない人たちにとって、 「生ゴミ堆肥化」の大切さや方法は、はなかなかピンと来ないもの。 ただ「伝える」だけでなく、「実行してもらう」ところまで進めるには、 ・水分が多く燃えにくい生ゴミの焼却に、 どれほどのムダなエネルギーがかかっているか ・自宅で生ゴミを堆肥化するダンボールコンポストなどのやり方 ・農薬や化学肥料を使って野菜を作ることの危険性 ……などについてもレクチャーし、その場で同時に ・ベランダでもできる「生ゴミ堆肥化用ダンボールコンポスト」 のキッド販売や、 ・ライジング産オーガニック野菜で作った料理の販売 ……などをして、今後はショッピングを通して、 このリサイクルシステムに楽しく参加行動してもらう、 というステップに進むことが大切なのではないかと思いました。 ◆だってね、オルタナエリア以外は、 オルタナエリアで発信していることとは大きくかけ離れた、 ひたすらの大量消費ワールドだったんです。 音楽をテーマに繰り広げられている、電気やモノの大量消費ワールド。 石狩埠頭の広大な敷地に、巨大スピーカーと、 真夜中までコウコウと明るい大量の照明がセットされたステージが、7つ。 ◆ふだんはなーんにもないところに、 こんなのが、7つも作られてるんですよ。 そして、フェスが終わったら、また壊されるんです。 ステージだけでなく、上下水道の水道管、電気の配線、出店のテントや電気機器……と、 会場の設営、解体、運搬だけでも、ものすごいエネルギーが費やされてる。 オルタナエリアも含め、各ブースの電気は 消すことのできないシステムで、丸2日間つけっぱなし。 2日目はオールナイトで夜中まで爆音が鳴り響き、 目も耳も、体も心も、正直、それだけでつくづく消耗。 十年以上もの間、大きな野外音楽フェスには行っていなかったので、 あらためて世の中の現状を知って、今さらながら、本当に衝撃を受けました。 音楽は素晴らしいものだけれど、音楽の名のもとに、 こんなにエネルギーを使い、こんなにゴミを生み出していいのだろうか……? と思わずにはいられなかった。 ◆原発の核のゴミの(無謀な)再処理工場がある青森県六ヶ所村で 以前アースデイのお祭りを開いた友人の言葉が思い出されました。 「アースデイロッカショは2日間開き、 両日ともたくさんのミュージシャンが 全国から駆けつけて音楽してくれた。 そこで、おもしろい実験をしたんだ。 1日目は、まったく電気を使わずアンプラグドでライブしてもらい、 2日目は、電気をガンガン使ったステージング。 約2000人の参加者たちにアンケートを取ったら、 90%以上の人が、電気を使わない1日目の方が良かった、 と答えたんだよ」 アコースティックだから、耳を澄まさなきゃ聞こえない。 でも、その、みんなが集中して心が一つになる感じがよかった、と、 人々は答えたそうなのです。 爆音と強烈な照明なしには、7万人の観客を 満足させることはできないのかもしれない。 ライジングサンも、同じように大量消費システムに基づく他の音楽フェスも、 結局は、音楽の名のもとに行われているお金儲けのシステムにすぎないように 私には思えてしまうけれど、 でも、それが今の音楽業界の常識なら、 多くの人がそういうフェスを望み、そのやり方で経済を回していく道を選ぶなら、 せめてこれらのフェスの売上げの1割は、 そのイベントによってダメージを受けてしまう自然界や、 エネルギー消費によって傷つける命をケアする費用に宛てる必要がある、 と、私は思うのです。 ◆今回初めてこのフェスティバルに参加してみて、 自然への配慮や、電気を使わない音楽の喜びにあふれた オルタナティヴエリアの存在は、 まるでオアシスみたいだと私は感じました。 でも今、このエリアが、ライジングフェスにおいて存在意義を問われていて、 一昨年まで許されていた販売行為も、去年からは禁止されたとのこと。 このエリアに出店していたお店は、 フェアトレードや自然エネルギーを促進するお店で、 売上げは、貧困の解消や、環境改善に直結する。 なのに、それを禁止するなんて、 イマドキ時代遅れもはなはだしいと私には思えます。 ◆経済のしくみの中では、そのしくみにのっとったやり方で、 自然や命を守るシステムを開発していくのがスムーズだと感じるから、 来年はオルタナエリアで、 フェアトレード商品や、自然食品や、自然エネルギーグッズや、 福祉商品などが、それらを広める活動をしている人たちの手によって、 説明とともに、たくさん販売されたらいいなー!と思います。 そんなフェスになってこそ、やっと言葉と行動が一致する。 音楽の精神とステージングが、一致する。 だって、どのアーティストも、詰まるところ愛や命について歌ってるのに、 その歌が歌われているベースが、愛より、命より、 お金に基づいてクリエイトされているんだもの。 そんなウソ、いつまでも続けてちゃいけないと私は思います。 みなさんは、どう思いますか? ミュージシャンの人たちは、どう思ってるのかなぁ…… 出演していたミュージシャンたちに、ほんとに、質問してみたいです。 |
友達に誘われ、急きょ司会役で参加することとなった、 ライジングサンロックフェスティバル内の、 オルタナティヴヴィレッジエリア。 その様子をザックリと、2回に分けてお伝えしますね。 ◆上の写真は、流木・草などで手作りした、 オルタナティヴヴィレッジエリアの看板。 デザインと施工は、「ENJOY YOUR LIFE」 というグループで参加していた、アーティストの後藤さん。 このエリアのシンボルとして掲げられた、 チベットのタルチョのような吹流しも、古着の布を使用。 「新しい素材を原料にするのではなく、 すでにあるもの、自然界のものを使って、センスよく作る」 という姿勢がステキ。 まさに「オルタナティヴ(もうひとつの道)」な会場デコレーションでした。 ◆こちらは、和太鼓のワークショップ。 誘導は、さっぽろタヲ太鼓道場を主宰する、中田裕子さん。 小柄でカワイイ容姿に似合わず、 ド迫力の和太鼓パフォーマー、裕子さんに導かれ、 こどもも、おとなも、初心者も、たちまち話太鼓奏者に変身。 音楽を聴きに来たライジングで、自分が演奏者になる快感。 これぞ音楽フェスの真の醍醐味!と思ったのは、私だけではないはずです。 ◆こちらは、和太鼓のみならず、いろんな太鼓や鳴り物で即興的に音楽を作る、 札幌ドラムサークルのワークショップ。 (参考の映像は、こちらにて) オルタナティヴヴィレッジでは、 1日に3回くらいこのWSが開かれたのですが、 この写真のときは、ドラムサークルの音に誘われて 見知らぬブラスミュージシャンたちが飛び入り参加。 いきなり大盛り上がりとなり、会場は大コーフン! で、思わず私もアカペラ歌参加(笑)。 もともと太鼓の音が聞こえると矢も立てもたまらず 歌ったり踊ったりしてしまう性質の私にとって、 このWSは、毎回まさにヨロコビタイムでございました(笑)。 電気も使わない。経験も問わない。名前も知らない。 ただ「今ここ」に居合わせたみんなが、 互いの音を聴き合って、心のままに音を出して調和し、 ひとつの音楽を創り上げていく楽しさ、素晴らしさ。 ライジングサンという音楽祭において、 このエリアで行われていたこんな試みこそが、 最も純粋に音楽の喜びを体感できるものだったのではないかと 私は心から思っています。 |
◆こちら、「下川うどん」の製麺所。 下川町は、うどん用の小麦も生産していて、 8月末には「うどん祭り」なるものも盛大に開かれる“うどんの町”でもあるのです。 麺の中でも、小さい頃から、ことさらうどん好きの私。 友人に、目抜き通りの商店街に連れて行ってもらい、 下川うどんの小さな製麺所兼販売所でショッピング。 お会計を済ませたときに、おかみさんが突然 「うどん作ってるとこ見たいかい?」 「見たいです〜!」 ……というわけで、友人と一緒に見物させてもらうことに。 麺を干しているこの光景を見て驚いたのは、 乾燥室の中に、クーラー&扇風機がたくさん使われていたこと。 乾麺は作る時にいっぱい電気を使っているんだな〜!と実感。 「乾麺を食べる」ということは、天日干しでもない限りは、 「電気も食べている」ということなのですね…… 「どのくらいの時間、干すんですか?」と尋ねると、 「気候によっても違うけど、丸1〜2日はかかるよ」とのこと。 「食べるときはツルッと一瞬だけど、けっこう手間かかってんのよ」 とは、おかみさんの名言。 いや〜ほんとにそうですね〜! 手間もエネルギーもかかって作られたうどん。 心していただかなくては…!と思いました。 ◆こちらは、下川にも近い名寄という町にある、 友人が営む 「まごころカフェ」の逸品 トマト味の “赤いピザ”。 ここは、農哲学院で農業を学んでいる人々が運営するカフェで、 「地球にもカラダにもいい食」を、徹底的に追求しているお店。 さまざまな地産野菜から酵母をつくり、実験と観察を重ねながら、 自然の恵みをムダなく生かす独自の食品を研究開発中の、 すごーくオモシロイ人たちなのです(笑)。 そんな彼らが期間限定でカフェを開くというので、 どんな感じなのかな〜と思いつつ訪ねてみたら…… いや〜食べてビックリ!!! ものすごーーーく美味しいのです!!! このカフェのメインメニューは自家製酵母の石焼ピッツァなのですが、 これがモッチモチで食べ応えもあり、大満足の逸品。 石焼ビビンバならぬ、石焼ピッツァは、赤、黄、緑、白、黒、スイートの6種類で、 自家製の食材もふんだんに使われていて、タバスコも自家製。 このタバスコがまた、思わずおかわりしてしまいたくなる美味しさなのです。 ◆こちらは、海苔などがのった “黒いピッツァ” 。 チーズにもこだわっていて、味わい、食感、香り、ボリュームとも満点。 本当に美味しかった〜! デザートにいただいた 「まごころパフェ」も、 パフェやソフトクリームにはチとうるさいワタクシも、 思わず目を見開くウマサ! ソフトクリームのクオリティはもちろんのこと、 下に仕込まれたクリスピーなスイーツもいちいち美味しくて、 思わずウットリ&ニヤニヤしてしまいました。 店名通り、まごころいっぱいのこのお店、 期間限定なので、ぜひお味逃しなく。 友達の掛け値ナシでも、本当にオススメです! こんな田舎に、こんなハイクオリティなカフェがあるなんてビックリ。 いや……もしかしたら田舎だからこそのクオリティなのかな…… 大自然の豊かさが、水にも、空気にも、人の心にも、 溶け込んでいるからこその、味わいなのかもしれません。 『まごころカフェ』 休業中の韓国料理 Nisshin Cafe をお借りして、来春までの期間限定、 石焼きピッツァ・天然酵母パン・手作りケーキのお店です。 ◆宗谷本線・日進駅前(北海道名寄市日進382-1) ◆Tel…(01654)2 - 7800 ◆営業時間 11:00 - 16:00 (定休日 火水) 土曜日のみ 11:00 - 21:00(ラストオーダー20時まで) ※ 急遽お休みする場合もあるので、電話確認を…! |
◆先日、建築家の友人が設計した、 下川町の泊まれるエコモデルハウス「エコハウス美桑」に行ってきました! ◆下川町は、土地の90%が森林。 その資産を活かし、林業を中心に、 森林組合、町役場、NPO法人などの人々が一丸となってがんばっている、 人口3700人のステキな町です。 ◆日本は、違法に乱伐された輸入材などをガンガン買い叩いて消費することで 世界の森を無自覚に荒らしてきた国。 (アマゾン、パプアニューギニア、ロシア、中国……世界の森の木々は、 接着剤で継ぎはぎされた合板、コピー用紙、各種印刷物、 ティッシュ、トイレットペーパー、紙ナプキン、割箸……などに変身して、 私たちの暮らしの中で、毎日使い捨てられています) 安価な輸入材を買いあさる一方で、日本国内の林業は急速に衰退。 手入れされなくなった日本中の山林が荒廃し、 (戦中・戦後に、日本各地の山林が燃料や資材として伐採されたため、 日本の山林の約半分は、人工林になっています) 木々が死んでしまった山林では山全体の地力が失われ、 川の氾濫、地すべり、山村破壊、引いては、海の環境破壊、生態系破壊も誘発。 今や林業だけでなく、漁業、農業などの人間の営みや、 いのちのつながり全体に各所で悪影響を及ぼし、 深刻な問題となっている現状があります。 ◆そんな国内において、町を上げて地場産業である林業を盛り立て、 行政への働きかけも積極的にがんばっている下川町は、 日本の地方の理想的なカタチをクリエイト中の貴重な町。 トドマツ、カラマツ、ヤナギなどを、 幹も、枝葉も、余すところなく、 ●各種建材、●暖房・お湯・電気などの自給エネルギー、 ●アロマオイル、●木酢液、●融雪材、●堆肥、●土壌改良材、 ●森林療法、●エコツーリズム……などに活用。 間伐などの手入れはもちろん、伐採と植林を計画的に進め、 森のいのちと ヒトのいのちを 循環させつつ発展を目指している、 道内切ってのエコタウンなのです。 ◆友人が建てたエコハウスは、 そんな下川町の、材と、智恵と、心意気を集約した作品。 建材としてはモチロンのこと、お湯や暖房の燃料としても土地の木材が生かされ、 目でも、鼻でも、素肌でも、薬剤に毒されていない土地の木の 心地良さと温もりが体感できるステキなおうちで、 建物も環境も、帰りたくなくなっちゃうクオリティでした。 9割が森林という下川町は、いわば、町じゅうが森林浴場。 エコハウスの周りはことさら緑が多く、 外を散歩しているだけで全身の毛穴から緑のパワーが染み入ってきて、 呼吸するたびに心身がグングン浄化されてゆくようでした。 下川に住んだら、毎日呼吸しているだけで内側からキレイになれそう(笑)。 家の内側でも外側でも、森のパワーを実感した1日でした。 まだ公開し始めたばかりのこの施設、 宿泊体験できる手軽さもあって、 既に見学&宿泊の予約がゾクゾクと入っているもよう。 (泊まってみたい方は、こちらをどうぞ) ご興味のある方は要チェックですよ〜♪ ◆これは、樽職人さんに特注したという、無垢材のお風呂。 湯船に身を沈めると、視界の先には山の緑。 ハァ〜極楽ごくラク! (湯船に長まって首を預けられる「木のまくら」もあって、 お殿様気分が満喫できますよ〜) お風呂につながるグリーンルーフには、 花や野菜を植える計画もあるそうで、今後の展開も楽しみです。 ◆現代生活に慣れた人たちへの心遣いからか、 室内には電化製品や洗剤などもフツーに置いてあり、 「エコライフを体験できる施設」としては進化の余地があるな〜と感じたので、 ここで、より心地よくて楽しいエコライフが体験できるしくみを考えて、 友人とともにプレゼンしてみようかな、とも考え中。 下川には斬新な智恵をモリモリ形にしていく空気が満ちていたので、 私も楽しいアイデアがムクムク。 乞うご期待!です♪ |