• カルロス・ストックの写真です。クリックすると拡大表示出来ます。全てはカーボンを基礎にしていますが、最新作は表面にアルミを蒸着させギンギラギンです。
  • アルミは振動を吸収すると言われています。パンダが良く当たるのも、アルミとスティールのコンポジット銃だからと言われています。カルロス・ストックのベディング材はアルミ粉のエポキシ凝固です。また、アクション・スクリューに触れるピラーとその底部には精度向上と、強度補強の為ストックの先端からグリップに掛けてアルミ無垢材をエンゲージしました。 が、アルミベディングやピラーは兎も角、底部に迄アルミ材を使う精度上効果は本人も稍疑問が残り、オーバーエンジニアリングと言う気がしますので、強度向上は事実ですが、それ以外は略飾りです。バイパー用のストックは豪華絢爛に純金板と大粒ダイヤを付けました。(ウソウソ、実は磨いた真鍮とジルコニアです。)
  • 構造はカーボンの多重巻きです。カーボン繊維は好みがありますが、綾織り(No.4以降)と平織り(No.1〜3)が有ります。特徴は綾織りの方がバラけたり皺に成り易く綺麗に張るのにはスキルが必要です。市販のベンチレストストック重量はシックス・ストックが800g強、マクミラン・エッジが700g前後です。比較するとカルロス・ストックは凡そ600g(写真参照)と最も軽量です。具体的に言えば、銃身を切らずマーチ・ズーム(最も重いベンチレスト専用スコープ)を搭載してライトバーミントの重量制限をクリア出来る重さです。強度はサーフボード用に新開発された堅牢で軽い芯材(非常に高額USAからの直輸入でも一本当たり3万位します。今後は普通の硬質ウレタン、此方は2千円強ですから前者を使う価値があるかは疑問の為検討中です。)とカーボンの複数巻き、それに通常樹脂の10倍も高く強度と透明度の高い特殊樹脂(これも使用量1キロあたり3万円掛かるので国産の最高級樹脂に変えようと思います。)に因って腰掛けても全くびくともしません。 尚、スコーヴィル・ストックは同様のカーボンで芯材にバルサ使っています。が銃床だけでは作ってくれず、形もベンチ専用でライフル銃本来の物とは形状が異なります。アメリカでは其れで良いのでしょうが、日本では狩猟用途でライフルを持っている人も居ます。尤も警察が見て握れないからと却下される事は無いでしょうが、当然狩猟には想定されておりません。実際、射撃でもグリップを握れないライフルをホールド方式やスタンディングで撃つ事は容易くありません。只、スコーヴィルストックの形状理由は至極合理的です。ベンチレスト射撃はフリーリコイルで撃つ人が多くグリップを握る必要がない。とアメリカ的に割り切っています。また、形状が複雑でなければカーボンを巻く時に皺が出来にくく、加工し易いです。実際、私独自のグリップ形状でなければ作るのは可成り簡便化されます。私はベンチレスト射撃でもフリーリコイルで撃たず必ずホールドして撃ちますので、スコーヴィル・ストックだと心持たないと判断し苦労して自作しました。
  • 初めて作ったバイパー銃床のNo.1はカーボンに皺が入り残念ながらピアノ塗装にしましたが、納得出来なかったので新たに作り直したものが5本目で美しく仕上がりました。写真のNo.3は平沢さん、No.2は大先輩の猟友に嫁に行きました。尚、No.4以降はホールドを確実にする為親指の掛かり、頬付けがしっかり出来るタイプの形状と、縞目が美しい綾織カーボンで製作しました。5と6は最もスタイリッシュで5はバイパー・パンダ用、6本目はレミントンタイプ・モデルと成っており308ネシィーカに付けている為、柔らかな樹脂中にソルボセインを入れ反動を吸収するリコイルパッドと成っています。
  • 7本目はグリップ部分にカーボーンをコンポジットしたシルバーカーボンでジュラルミンをインレイにする等アルミを多様しました。実際ガラス繊維にアルミニウムを蒸着させた素材は生繊維が硬く曲面の成型がカーボンよりも厄介です。また、分厚いジュラルミン・ベットを中に入れますので重量も可成り際どく2ヶ月掛かりました。最新の8本目はカーボンにアルミを蒸着させ、樹脂で仕上げてからまたアルミを真空蒸着し仕上げました。全てが金属の様に見えピカピカです。
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