序章
天空 それは私にとって夢のような存在

ここから見える空より高く 宇宙より遙かな 空と宇宙の間の空間

空を見上げて 雲を払って そこに見える空に浮かぶ島々

島同士を行き来する大海原 それが天空

その世界には朝日があふれていて 瞬く星も 照らす月も訪れない

闇を寄せ付けない 黄金の夢の国


そこに現れる

いつかきっと現れる終焉

夢の世界は終わり そこには宇宙が広がる

壮大に見える宇宙が 終わり無き恐怖の宇宙が

私を消し去るように空に広がる暗黒の世界が

死が 現実が

羽のように舞ってくる

悪魔の羽が散ってゆく

その黒い羽は永遠の孤独 永遠の輝き 永遠の憧れ

蜜のように私を誘い 毒のように突き放す

嗚呼此処に生まれたが運命 此処に生きるが幻

夢にはほど遠く 日常にとけるような 目覚め

瞳をあけて 大地を見渡せば そこにあった夢幻に遠ざかる
スポンサード リンク