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記憶の果てに見えた心の残骸
嗚呼、青空がとても・・・綺麗だ。
その所為で、己の手に付着している・・・赤が、映えさせていた。
流れを止めないかの様に、流れ続けている。
悲鳴を上げて、必死に名を呼ぶ者もいる。
けれど・・・もう、色づくことの出来ないこの眼は、空を切るだけ。
そういえば・・・何時も助けられてばかりいたね。
泣いて、叫んで・・・そんな自分を、何時も助けてくれた。
嫌われ者も、今日で幕を閉じる。
泣かないでよ、
そんな顔をしないで?
笑っていた方が、素敵だよ・・・?
溢れ出てくる血が、カウントダウンを告げていて。
此処で、私はいなくなるんだと、再確認した。
守れてよかった。
最期に・・・役に立って、本望だ。
大好きな、君の笑顔が・・・。
最期に、想い描かれた。
「サヨウナラ」と、弧を描いて。