▼寂しさとなくした

何だか寂しいんだ 自分が消えてしまいそうな感覚が

付きまとう不安さえ もう感じない 仮定だけの存在で

寂しいなんて冗談みたいにしか言ったことは無かったけど

もしかしたら全部真剣で必死だったのかも


溶け出す視界世界も歪む

痛みは無い 苦しみも失くしてしまった

何処まで行っても取り戻すことが出来ない

他の誰もが 取り戻さなくて良いんだよと 諭すかも知れないけれど

あれだけが僕を繋いでいるんだ

罪は償わなくちゃいけないと僕は望み

そしてそれから精一杯逃げ出すことだって良しとしている だから逃げる


サヨウナラさえ言っていないのに なんて格好付けてさようならを片仮名で書いてみる

消えろ消えろと願った全てさえ 消えずに残るのに 何故?

感じる痛みは戒め 過去の僕の背負っている過ちの重さを思い知らせてくれる

全ては神の御意志のままに

そう思うけれど でも出来る限りは逃げさせてもらうよ もらいます


苦しみは不快ではない 痛みも嫌いではない

好きでもない だけど戒め程度のしつこく残る痛みならば受け入れよう

だけどそれさえ消えてしまい 残るのは

怠さとあやふやな感情と 低温でのろのろとした何か 重い 何か


寂しいと 幼い僕は言うことさえ出来なかった

失う度にきっとさみしいんだ それに気付いていないんだ

人間らしい感覚を無くさないでと縋るけど

きっと全部言い訳で 僕はもう何も分からないんだろうな

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