▼終わりの歌

君が僕を忘れたいというのならそれでもいいと思った

いや

本当に構わないよ

僕だって心の底では君を忘れることを望んでいる

もう終わっているんだ

気付いているんじゃないか?

どっちが先に投げ出したのか

親友だなんて一度も思ったことはない

君の方はどうなんだろう きっと無いんだろうけど


違和感が始まったのはいつだっけ

最近だったようなずっと前からだったような

最初から間違っていたのかも知れない

とにかく君はもう僕はもう元の世界には存在しない

簡単に言えば

いない


君が僕を忘れたいというのならそれもいいと思った

だけど君はまだ引っ張るつもりなんだろう

クライマックスでCMが入るテレビのように

もう終わっているものをどうやって延ばすんだ

僕は既に単純に疑問しか感じない


君が何処へ行ってしまったのか

僕には知らされていないんだ

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