▼中途半端な世界

全て消えてしまえと望んだ

そう全てを消すのに一番手っ取り早い方法は?

それはつまりね 自分を消すんだよ

そんな考えが突然浮かんでドキリとした午後 ああ昨日の事

僕をどうか消さないでね 生きていたいつもりなんだよ


溢れる涙は何のタメ?僕の為でも貴方の為でも無いの

此処には元々存在しないものなのかもね

消えないで 生まれたものはもう生きているんだから


どうしてみんな 僕を傷付けるの?

そんな分かり切ったことを馬鹿みたいに尋ね続ける

一言で人は傷付けあえるんだ そうだよ僕だってそうだろう?

ズタズタに切り裂かれた心が 人の痛みも一番分かってるんだろう


風に触れる 他人に触れる それで更に痛む傷跡

治らないんだ だから誰にも近付けないんだ

もう1人にしてよと言いながら ホントに1人で空でも見上げようか


家出に見せかけた自殺に見せかけた ただの引きこもりを実行してみる

靴を隠して 滅多に開けない部屋の窓を開け放して

あの子は何処へ行ったの?なんて心配されてみたい

本人コッソリ押し入れに隠れて読書中

それでついでに押し入れの中で窒息出来れば良いのに

なんて


生きる勇気が消えかけて でも死ぬ勇気なんか元々ありはしないんだから

僕はどちらとも言えない世界をフワフワと彷徨うしかないんだ

引き摺り戻してくれる人は知らない きっと僕には関係ない

一番大事な事さえ そうやって見ようとせずにさぁ 何が出来るの?


目が眩むから朝も昼も外に出なくて 夜にだけやっと歩き出して

それも1人では何処へも行けないんだ 恐がり泣き虫の僕だから

大人になったらちょっとは変わるのかなぁ でも分かんないや

僕は大人がどんなだか知らないもの きっと大変そうなんだもの

決めつけて大人になるのを拒否してる 子供のままでいるのも嫌だし


また中途半端 まだ中途半端な世界

僕はただ1人で月を見上げていた



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