短い詩 14


小説・詩


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被害者


あの頃の私にはなに一つ あなたの事をわかっていなかった
本当は誰よりも私を大切にしていてくれたこと
離れていても愛してくれていたこと

今更遅いけど『ごめんね』
そう言えたなら

涙を流したのは私だけじゃなかった
自分だけ被害者面してただけだった

本当は一番泣きたかったのはあなただったのに

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大切

何気ない、たった一つの言葉でも私にとっては大切なもの
あなたの些細な言葉で嬉しくなったり悲しくなったり

何もないような毎日が私にとっては掛け替えのない時間
あなたが傍に居なくてもいいの
あなたに愛されている毎日が大切なだけ

どうでも良いようなヒトトキでも
いつか、その時間が綺麗な想い出になるから
どんなに辛く涙を流し続けた日々も
時が経てば・・・

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

消去

私たちは何のために生まれ
何のために出逢ってきたのか

いつか目の前から消えてゆく人々になにをどうすればいいのだろう
愛した人は今何処で何をしている
あの時であった親友は何処へ消えた

失いたくないものは、どんなに大切にしていても消えてゆく
消えて欲しい過去はなくならない

私たちは何のために生まれ
なんのために出逢ってきたのか

あなただけ失いたくない
心で呟きながら

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

最後に

愛したのは他でもない君だから
最後にのこの気持ちを知って欲しかった
別々の道を歩み、もうすぐ逢えなくなるだろう君に

『後悔』なんて、したくない
なにもせずに終わるなんて悲しい
後悔するくらいなら、すっきりしたい

ワガママなんだろうけど

最後にこの気持ちを聞いて欲しくて

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背中

何も言わずに去りゆくあなたに
何も言わずに背中をみつめた

もう二度と目の前に現れる事はないのだろう
あの時のように触れ合うこともないだろう
たった今失ったもの

友情 愛 信頼

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

望むもの

ただ、あなたに逢いたくて
寂しさなんて通り越して 涙だけが溢れ
何を、どうしたらいいのか
自分がなにを望んでいるのかすらわからずに

あえない日々がどれだけ悲しいものか
毎日逢えた昔の恋愛がどれほど幸せだったか

けれど、逢えないから不幸せなんじゃない
逢えないけれどその分あなたを思いやれる
私はあなたとの今の恋が寂しくとも幸せです

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強さ

あなたの居ない寂しさに
心締め付けられ 不安な日々
何も出来ないもどかしさに苛立ちを覚え
幾度となく涙を流す

目の前にない あなたの心が
いつかどこかへ消えていってしまうのではないか
不安はとめどなく 消えることなく
次から次へと

あなたの居ない寂しさに
絶えられる強さがほしい

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

流れた

流れてく時の中で
あなたと私 二人で歩んでいく
流れに逆らって どこまでも

巡り巡りゆく 季節の中で
ずっと待ってるから
あなたの帰りを今もずっと

あの時はまだ、あなたを信じる事しか頭になくて
あなたの裏切りはほんの少しも過ぎりはしなかった

流れてく時
それはもう、取り戻せない
過去となった時間たち

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どうして?

なんの理由もなくあなたを信じられないんじゃない
自分に自信がないから
喧嘩したくてあなたに気持ちをうったえてるんじゃない
あなたに一番私の気持ちを知って欲しかったから

どうして分かってくれない?
どうして何も感じない?

私の伝え方が間違っている?
私のあなたの愛し方が間違っているから?

心の中で何度呟いても
何度嘆いても あなたには伝わらない
涙だけが溢れ

寂しい 苦しい
なぜ どうして
逢いたい 逢えない
なぜ どうして
愛してるのに 誰よりも思っているのに

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

闇の中

何もかもが 自分から消えてしまえばいい
記憶も 気持ちも全て私から消し去って...

どうしてもあなたを
思い出すと心が痛いから
忘れたくないよ、本当は
でも忘れないと私壊れてしまうから

この辛さをあなたが気づいてくれたなら
涙を今までの悲しみの涙ではなく嬉しさの涙として変えるから

何もかも消し去れ
このままだと私死んでしまいそうだから

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諦め

どんなに手を伸ばしても届かない
とんなに叫んでも聞こえない

何をしても、きっとあなたに私の思いは届かない
あなたは私じゃない誰かをみているから

他のものなんて目に入らない
他の声など耳に入らない

あなたの視線の先は何時だって私じゃない誰か

叶わない恋
分かっていても諦める事など出来そうにない

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