短い詩 17






想い描く

気づけば、過去に思い描いた未来と今はかけ離れていた
あのころ私は何を望んでいた?
今はそれさえも見失いかけている
闇の中の渦に飲み込まれて
ただ、流れに身を任せるだけの今
私は何を望んでいるのだろうか

何一つ分からない
ただ、流れに身を任せて今は眠りにつくだけ

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悲鳴く

空はこんなにも青く澄んでいるのに
それと裏腹に私の心はよどんだ色をしている
涙は枯れる事がない
風が吹き、その流した涙を乾かそうとも
次から次へと滴る涙は止めることはできない
意思が強くとも
からだが、心が悲鳴をあげているから

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傷日

あたり前の日常の中で大切なものを見失った
「大切」その気持ちは変わらずあるのにどうしてかな
きっと、まだ未熟なままお互いに日々をすごした
傷つけ、傷つけられ
そんな日々も今となっては幸せな日々で
今の私は何が「幸せ」でなにが「不幸せ」なのかわからずに・・・

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君を想う願い

君が自分で見つけた未来を
君が自分で歩みだす勇気を
私は信じるから
大きな壁につまづいてくじけそうになったとき
君の背中をそっと支えてくれる人が居ることを願うよ

世の中のすべてつまらないなんていわないで
楽しいことがあったから
うれしいことがあったから
幸せを感じたことがあるから
その分今辛いと想うだけ

君なら大丈夫

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夕焼け空


君の涙をみて、今僕は何を想っただろう
ただ、黙り込むことしかできなくて
本当は涙を拭って「大丈夫だよ」
そんな言葉をかけてあげたいのに
喉まできた言葉を飲み込む

声を出さずに泣いた君を抱きしめてあげたいのに
抱きしめようとした手を
ぐっと握りしめ
ただ、じっと宙をみつめるばかり

どれほどの時間が経っただろう
いつもなら早く感じる時間さえ
永遠にこの沈黙が続くような長い時間に感じた

夕焼け空
むなしく暮れてゆく
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