*王子+α
「…ねえツナヨシ」


ベルはいつになく険しい顔つきで綱吉を呼んだ。「なに、ベル?」どこか様子がおかしい。綱吉は恐る恐る返事をした。


「…あいつ、ツナヨシの何なの」
「え?」
「何かある度に綱吉、綱吉って。正直すっげェ不愉快」


むすっとしたままのベルに綱吉は暫くポカンと見つめていたが、少ししてそれが雲雀に対するヤキモチだということに気付きクス、と笑った。


「何が可笑しいの!」
「あは、ごめんねベル。でもね嬉しかったんだよ」


ベルがヤキモチ妬いてくれて―――綱吉が皆まで言わないうちにベルの頬は真っ赤になっていた。


「なっばっ、ヤキモチなんか」
「ふふふ、可愛いベル」


普段いつもいじられているので、綱吉はここぞとばかりに笑った。
するとベルは耳まで真っ赤にさせながら、それを隠すかのように綱吉を押し倒した。


「ツナヨシのバカ。そーゆーこと言うと悪戯しちゃうよ」
「どうぞ?」


平然と返すと、ベルは「面白くないなあ」と呟き、頬にそっと口付けた。


「雲雀さんはただの先輩だよ」
「……ツナヨシにとってはそうかもしんないけどさ」


ベルはきつく綱吉を抱きしめた。初めて湧いた感情に戸惑いを隠せない。


「…ツナヨシは俺のだからね?」
「うん」
「絶対他の人と付き合っちゃ駄目だよ」
「うん」










ねえ、君を独り占めにできたら 何て素敵なんだろう





まこ嬢から相互記念に頂いた小説です。
ベ、ベル赤面・・・!ハアハア
素敵すぎだよまこ嬢!(拳握り締め
この駄目サイトにようやく花が現れた気分です。
改めてまこ嬢!素敵萌小説有り難うございました!!

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