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☆ 不思議!?軟化した歯が薬剤で再び硬くなる。

ところが近年、そのゆで栗のような感染軟化象牙質の上に、新しく調合した混合薬剤を付けてから1〜2年後に今まで想像できなかったこと、すなわち 『 軟らかかった歯が硬くなっている 』 という事実が、数多く確認されてきたのです。
当初は不思議な現象と考えられましたが、現在では多くの歯科医師が経験しています。

もちろん、どのような虫歯でも再び硬くなって治るのではありません。
相当にひどくドロドロ状に軟らかくなってしまった虫歯では、残念ながら硬くなりません。

しかし、ゆで栗状態の感染軟化象牙質程度であれば、新しい特殊混合剤を貼付することで硬くなる可能性が高いので、虫歯だからといって最初から根こそぎ歯を削らないほうがいいことになります。もし、軟らかい象牙質をどんどん削っていけば、歯は細くなり折れることもありますし、歯の神経を傷付けることもあります。そして、ついには抜歯せざるを得ないケースも出てきます。
つまり、感染軟化象牙質を硬くできるようになれば、歯は丈夫になり、歯の神経も助かりますし、また抜歯せずに残せる歯が増えることになります。
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