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☆ バージャー病とは?

バージャー病は、閉塞性血栓血管炎と呼ばれることもあり、喫煙する20代〜40代の男性に多くみられる病気です。
これは、喫煙によって血管が収縮・痙攣することで、手足の血管に炎症が起こり、やがて血管が閉塞して虚血症状 ( 血液が供給されないために起こる低酸素状態 ) が発生し、冷感やしびれ感、皮膚蒼白、間欠性跛行 ( 足がい痛くなって歩行困難となり、休めば痛みが治まってまた歩けるようになる症状 ) 、安静時に疼痛などが出現し、病気が進行するとやがて皮膚潰瘍・壊死が起こります。
そして、壊死が広がって各種の治療が無効になった場合には、手足の切断手術が必要となります。


☆ バージャー病と歯周病。

前述のように、バージャー病患者の血管壁から歯周病菌が発見されたことで、喫煙だけでなく歯周病もバージャー病の発症に深く関わっていることがわかってきました。では、どうして喫煙と歯周病がバージャー病を引き起こすのでしょうか。

まず、タバコの煙は血管を収縮させるために血液の流れを悪くします。さらに、血中の酸素を奪って細胞を低酸素状態に陥らせますので、喫煙を続ければ、身体の末端である手足の血管には酸素や栄養が届きにくくなるのです。
こうした状態が長く続くと、やがて手足の血管に血栓が発生してバージャー病が発生するのです。

また、中等度から重症の歯周病患者の場合、口腔内で繁殖した歯周病菌が血管に侵入して、血液と共に手足の毛細血管に運ばれると、タバコの煙と同様の作用でバージャー病を発生させたり、悪化させる可能性があると考えられています。
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