∴荒らしについて その1
荒らしの多くは悪意からなされ、その場の議論・コミュニティを破壊し、機能不全に陥れることを直接の目的とする。荒らしになるのは多くは場の支配欲からである。
荒らしはネットワークの場にふさわしくない投稿を続ける者であり、自分が荒らし行為をしているということを認めたがらない場合も多い。周囲に注意されたり、たしなめられたりすると、さらに荒らし行為に走り出したり、自分は間違っていないと開き直って反撃をしたりする。参加者の追及により、いったん反省の色を見せても、あまり時を置かずに再度荒らしだすこともある。
荒らしにさんざん手こづらされた人間は、荒らしへの人格攻撃を始めることもあり、この場合知らない人から荒らしは同情を集めてしまうことも多い。周囲の善意の意見を全く理解せず、叩かれても叩かれても執拗にくらいつくため、匿名掲示板を中心に荒らしの書き込みは「放置」して返信しないことが推奨される。
荒らしを発生させやすい土壌を放置しているような掲示板やホームページなどの個人サイトの運営者は、自ら荒らしを招いているとして批判される。だが荒らしは運営者にも執拗に絡み、運営者は冤罪を被っていることも多い。
なお、本人に荒らしているつもりは無くとも、周りの人間に荒しのレッテルを貼られ、結果的に荒しに仕立て上げてしまう事もある。更に、自分は荒しではなく不適切な(問題な)スレッドに鉄槌を下している、とあくまでも善意でやっているという態度に出るものもいる(結局スレッドを潰しているのだから荒しには変わりない)。これに関連して、当初は、確かに好ましくないスレッドを潰していたが、潰し切ると今度は似た話題の通常スレッドを潰しに入り、これも潰し切ると今度は有益なスレッドにさえ牙をむき、完全な荒しに豹変するケースも多い。
人気のあるサイトや管理人がよく巡回などしていると荒らしには遭いにくいということがある。運営者や管理人には荒らし出身者も多い。
大抵、確立されたルールやそれに基づく徹底した不適切な投稿の削除、管理人が荒らしの詭弁には耳を傾けない方針をとるなど、場に荒らしを排除する風潮が成立していれば、居場所のなくなった荒らしは、根負けして自然に出ていくか、発言を抑えるようになる。逆に参加者が荒らしの詭弁を見抜けずに耳を傾けてしまうと、管理人の立場が荒らしにより悪化させられて思うように管理が出来なくなり、場が荒れたままになってしまうこともある。
英語ではvandal(ヴァンダル)、vandalism(ヴァンダリズム)という。他に、釣り用語のトローリングに引っかけて、「煽り」(参加者の感情を逆撫でするような発言)や「釣り」(参加者の反応を誘うような発言)など暴言や詭弁を吐いて議論を別方向にずらす事をTrollと呼ぶ。小倉秀夫はブログにおいてのこの現象をメディアスクラムに因んでコメントスクラムと命名したが、用語が適当でないとする人も多い。
                                Wikipediaより
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