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真っ赤な夕日。

真っ赤な血。

あの日とがダブる。

鮮血に身を横たえた、親友の姿と・・・。




「空の束縛2」

目を覚ましたとき、すでに日は高く昇り、家の中を煌々と照らしていた。

時計を見たら10時過ぎほど。

「・・・起きなきゃ、マズイよな。」

そう思い私は、服を着替えて、顔を洗って外に出た。

広場の方で何か問題でもあったのか、”何か”を囲むようにして、レックウザ達が群がっていた。

「おい、お前ら人間が、俺たちに何の用でここに来たんだ!?」

「また、われらを殺すためにでも来たか?それとも戦争の宣戦布告にでもきたか?」

「まってぇな;俺達そう言うんじゃなくて人探しに来ただけやって;」

少々緩い感じの関西弁でしゃべっていた、取り巻きの中心にいた人間。

遠くから見た感じ、精悍な顔立ちで背中には少し下に下がり気味のリュックをつけていた。

その人間の後ろには、彼の持つポケモンたちであろう者たちがいた。

人間の右後ろには、フライゴンとアブソルが。

人間から左後ろにはミロカロスとライボルトがいた。

後ろで傍観していた、フライゴンがやれやれといった感じに前に出てきた。

「こんにちわ、レックウザの皆さん。俺は飛竜。ビャクが言ったとうりに、君たちと争いにきたわけじゃないよ。」

飛竜と名乗ったフライゴンが、後ろにいる人間・・・ビャクを指さしてそう言った。

「貴様、ポケモンの癖に、われらと同類の癖に、そいつら人間なんかにつくのか!?苦しめられてきたのは我らだけではないだろう!!」

そう、一人の若者のレックウザが言った。

傍観に徹していた、アブソルとライボルトの眼が急にキツクなり、ビャクの前に出た。

「お前ら、それ以上ビャクを侮辱するのなら、容赦しないぞ。」

「聖のいうとうりだ。人間だからってすべてが悪いわけじゃない。」

聖と呼ばれたライボルトが続けた。

「お前らは、昔のことだけに囚われすぎだ。確かに戦争で僕達は少なからず苦しい思いをした。だけどね、そういった悪い人間を引きずりおろして、今の安全があるのも人間たちのおかげなんだ。それも分からないで、人間見たらとりあえず敵と思え?馬鹿じゃないのか。ライト、甘く言わなくてもいいよ、こいつらどうせ何言ったって聞きゃしないだろうよ。」

ライトと呼ばれたアブソルが若干嘆息しながらも、はっきりと言った。

「ビャクは君たちに危害を加える気はない。もちろん僕たちだって君らに危害を加える気はないよ。」

族長が前に出てきた。

「しかしの、この間流れの人間狩人に仲間を一人殺されておるのじゃ。これで信頼してくれなどと、無理な話だと思わんかね?」

威厳たっぷりに、多少の皮肉をこめて族長はそう吐き捨てた。

「そうそう、そのことで俺らはきたねん。」

守られるようにして後ろにいた、ビャクがそう言った。

「なんじゃと・・・!?」

族長が驚愕と、焦りを含んでそう呟いたのを、ビャクたちは聞き逃さなかった。

「へぇ、やっぱり族長サン、なにか絡んでるんやねぇ?」

「レストが髪飾りとあの手紙を寄越した時点で、分かっていたことだけね。」

やはり、若干嘆息しながらも百とライトはそう言った。

「な、何の事じゃ。わ、わけのわからんことをいいおって!おい、みんなこんな卑劣な人間どもの言うことなど信用するでないぞ!レストが我々が友殺ししたなどと、こいつらは言っているのじゃ!!!」

「なんだと!?我々が同族殺しをするわけがない!!改めろ、人間風情が!!」

「そうだそうだ!分を弁えろ!!!」

口々にレックウザたちがそう言った。

「えぇい、埒が明かん!!レストを殺した容疑者として、こ奴らを殺してしまえ!!」

族長がそう叫んだ。

「仕方ないねぇ、ライト、聖、行くよ?―ロカスは手筈どおりにね?」

ニッコリとやさしい笑みを浮かべて、ロカスと呼ばれたミロカロスは、はい!と返事をして、私のもとにやってきた。

ちょうどして、族長たちが戦闘モードに入り、ライト、聖、飛竜と対峙していた。

「あの・・・これ。レストさん、から、貴方に・・・」

ロカスがおずおずとしながらも、髪飾りと手紙を私に渡してきた。

手紙の内容は―――――。





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はい、お疲れ様でした。

空束第二話でした。

前作を出してから、約一年過ぎ・・・お待たせして申し訳ありませんでした!!

微妙な部分で終わりましたが、第三話でレストが死んだ秘密が明らかにされます。

好うご期待を!(誰もしないって
(H20 5/26 PM12:15管理人:風雷 百)
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