▼香の標 おまけ(ウォルシュウ)


スパークス家の廊下を黒髪の少年は走っていた
両手は口に当てられて

ウォルフィーとキスしたことで
シュウの顔は真っ赤になっていた

しばらく走ってから
ゆっくりと速度を緩め
そして・・・立ち止まる

「ヤバ・・・心臓がドキドキしてる・・・走りすぎたかな・・・」
そう言ってシュウは胸に手を当てる

ドキドキの心臓は走りすぎのためだけではないのは解ってる

「ワザとじゃないんだろうけど」
「不意打ちだったよなぁ・・・」
ぼそっと呟く

「別にキスが初めてって訳じゃないんだけど・・・・」
ふっと走ってきた後ろを振り返る

「・・・・・・」
そして唇にもう一度手で触れ
「なんかあいつらとちょっと違う・・・・かな?」
「あいつらはいっつも強引だから・・・」
くすっと笑うシュウ

唇に残るウォルフィーの優しい唇の感触


風の少年の心に少しだけ新しい風が吹き抜けていく


その少年の心の変化は


ウォルフィーにとっての小さな希望





本当におしまい


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あとがき



な・・長い・・・無駄に長くなってしまいました
って言うかウォルシュウ?じゃないような?
片思いにも程が有りすぎか!!(汗)
す・・・すいません(平謝り)
でもわりと楽しんで書けました

カネさん毎度シュウを風で護ってくれています
ありがとう!!カネさん(笑)
私がシュウに怪我をさせるのがあんまり好きじゃないからね〜
表では(笑)


そしてあんまりにもウォルフィーが報われないので
ほんのちょっとおまけつけました
続きを書くかは微妙だけど
もし続くならパラレルで表のシュウと2竜とは別次元になると思います

だってうちの風3はラブラブだから(思い込み)