▼2
いつの事かは分からないけどある日、その家族に一つの包みが届けられた。
次男が興味津々にその包みを破っていく。
開け方が雑だと長男に怒られながらも包みを破っていく。
長女は次男の横から包みの破れていく様を見守っている。
三男と次女は次男、長女の後ろから背伸びをして包みの破れていく様を見守っている。
彼と彼女はそんな子供たちの様子を微笑みながら見守っている。
包みが完全に破られた。
中から姿を見せたソレは銃だった。
だけど、平和ボケした七人にはソレが何かは解らない。

次男がソレを手にする。
その瞬間、憑かれたかの様に次男の手が動く。
そして、赤い花が咲いた。
あたりに撒き散らされた硝煙の匂い。
長女の子宮の辺りに血が滲む。
長女は絶叫する。
次男は無表情に長女の額に銃口をあて引き金を引く。
長女の頭は脳味噌や血を撒き散らかして吹っ飛んだ。

あと、六人。

そして、立ちすくむ三男も一撃で殺す。
倒れた三男の死体に笑いながら撃ち続ける。

あと、五人。

一瞬の出来事で事態が飲み込めていなかった長男が我に返った。
長男が次男の手から銃を奪い取る。
抵抗する次男が引き金を引き続ける。
家にある色々な物が壊れた。
長男はなんとか次男から銃を奪い取った。
そして、次男へ向けて銃を撃つ。
一発目は肩に当たった。
次男の肩から血が噴き出す。
二発目は腹に当たった。
次男は腹を押えて悶絶する。
三発目は次男の開きっぱなしの口へ撃った。
次男の顎から上が無くなった。

あと、四人。

気持ち良い。
これこそ最高の快楽だ。

次女が泣きながら走りだす。
外へ逃げる気だ。
長男は次女のふとももを打ち抜く。
次女はそのままの勢いで前方に倒れる。
近づく長男。
次女は体を引きずって逃げようとする。
長男は次女の上に馬乗りになって銃を撃ち続ける。
その度に次女が泣き叫ぶ。
撃つたびに次女の体から血が噴き出す。
次女は人間の原形をとどめていなかった。

あと、三人。

赤い血。
綺麗な血。
楽しい楽しい殺戮ショー。
もっと、血を・・・
血が欲しい。

長男は二人の方を振り向いた。
彼女は怯え彼は彼女の肩を守る様に抱いている。
長男は無表情に自らのこめかみへ銃口を押し付けて引き金を引いた。
轟音が響く。
長男は自らの頭を吹っ飛ばして絶命した。

あと、二人。

死に様を見届ける。
くだらない生を摘む。
夢見る者を殺して未来を奪う。
・・・嗚呼、喉が渇く。

スポンサード リンク