夢の旅路にいざ参らん

己の傷を 癒す為に

しかし

その旅路からの帰還は 酷く辛いものになろう

それでも人は 足を留めることなく 道をゆく

それは 人というものが 弱い存在だから






【夢の旅路】






巡り巡る 夢の旅路の中で

僕は何を見つけたんだろう?

夢?願い?希望?

目を背けたい 自分を見つける

こんなことなら 夢なんて 見なければ良かった

それでも夜はやって来る

また 僕は夢を見る

嗚呼 この夢の中に 君と言う名の星を見つけられたら良いのに・・・・



嗚呼 夢は 限りなく続く

僕の思いに気づきもせず

僕の胸の傷跡に

そっと小さなナイフを当てる

ナイフは僕を ジリジリと追い詰めて

もどかしく動いた

そして 僕の胸の傷跡を

少しずつ 少しずつ

深めてゆく

傷は広がり 微弱な痛みが胸を占める

その痛みは 僕を より一層切なくさせた

いっそ そのまま 強く突き刺してくれれば良いのに・・・・・



嗚呼 夢は 僕をよく知っているね

焦らすことによって 僕がより一層苦しむことも

全て全て 見切っている

素晴らしいね 貴方は

そうして 僕の視界を更に狭めて

君を見る余裕も無くなるのも

全て全て 見切っているんだね

本当 凄いよ

でもね 今の僕には そんな夢すら見る余裕がなくなってるんだ・・・・・


嗚呼 いつになったら この夢から逃れられるの?

逃れられることは もうないのだろうか?

胸の傷は 深くなり

傷が 傷跡となっては

また 夢幻のナイフが傷を深める

その繰り返し

夢幻のナイフは 呪縛の如し

僕の胸の傷は 治ることを知らない

夢幻のナイフがある限り それを知ることは出来ないの

夢幻のナイフから逃れることも ままならぬ

夢幻のナイフは いつも何処からかやって来る

大丈夫だと思っていても

それは 君から向けられることだってあるんだよ

嗚呼 逃れられない 夢幻のナイフから・・・・・・・


漸く僕も 夢の旅から抜け出せる

でも 久し振りに見た現実は

あまりにも

厳しすぎて

辛すぎて

僕は 壊れてしまいそう

嗚呼 夢の中に住むことが出来たら

どれほど幸せなことだろう?

きっと 何も考えなくていい

きっと 幸せで溢れる世界

嗚呼 ゆきたい

夢の旅路を歩みたい

どうか どうか 今一度 僕を夢の旅へと連れてって・・・・・・・



僕はまた 夢の旅路を歩んでる

夢ばかりで溢れかえった

反吐が出るくらいの 穢れなき世界

でも 幸せすぎて 恐れを感じる

ふと 後ろを向くと そこは 無限に続く 夢幻の世界 

僕の胸の傷が また 広がる

夢幻のナイフは また 果てしなく僕を追い続ける

嫌だ 嫌だ

戻りたい 現実に

こんなことなら 夢など見たくはなかった

せめて この夢の中に 君という名の星を見つけられたらいいのに・・・・・・



endless.....




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