▼サンダル

忘れて光った1つの芽

あのアサガオは何処から来たんだろうか


登校日 暑い日差しの下

何も考えずに走り抜けた僕

鬱陶しいまとわりつく太陽を

消すことが出来ない無力さ いや当たり前さ


目の端 捉えた 黒いもの

落ちていたのは 片方だけのサンダル

持ち主は何処へ 行ったのかい

此処で事故でも あったのかい

問いかけても人間みたいな僕には

答えてくれないサンダル 当たり前


ただ僕はサンダルを思い出しながら

その周りに咲いていたアサガオのように


古いサンダル捨てて 新しいのは? って言う人間

僕もそんな奴の仲間だから

だから口をきいてくれないんだろう

僕はそんな奴だからね だろ


ただ僕はサンダルを思い浮かべながら

持ち主は誰だろうと考えながら

小さなサンダル子供用かなって

ただ ただその周りに咲いていた

アサガオたちのように…


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