▼涙の文字

偽物の感情だと銘打って
それで他人を傷付けるから

何も感じないと言うくせに
自分を傷付けた人を恨むから

僕の罪は無くならないし?
でも貴方は僕を知らないし?
君が傷付く必要は無いのに

それさえ言えない酷い僕

分かっているくせに分からない
理解の範疇を超えていて
自分のことさえ押さえてないから
君のことだって知りたくない

涙で文字を書いた人は?
僕は冬窓ガラスをなぞる
水滴が指について落ちて
涙の文字にも見えてしまう

真実なんて知りたくない
嘘で塗り固めてしまえばいい
エイプリルフールが延長して
僕はその中で生きている
否それ以上

僕は人を傷付ける嘘も吐くから

御免なさい
そんな風に謝ってばかりで
謝れば許して貰えると思っていて
罪はやっぱりいつまで経っても
マイナスがプラスに追いつかない

涙の文字で謝罪の言葉

小さく書いたなら

僕の指が凍り付いてしまえばいいのに

それをまた小さく望む

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