▼my dream


分からないままに毎朝駆け抜ける夢

起きあがってしまえば二度と戻らない夢

ぼんやりとした幸せと虚無感を感じながら

何かが僕の中から消えてゆく


“正直、現実なんかよりも夢の方が…”

そう言いかけて口を閉じる

本当に夢の中で暮らしたい訳じゃないから

だけど夢の中の方が楽しい気がしてしまうだけ

何故、誰がそうさせるのか


二度と忘れたくない記憶があるように

二度と忘れたくない夢もある

現実だから忘れたくない?夢だから僕には関係ない?

もしも皆がそう思うのだったら

僕は現実と夢の違いが分からなくなっているんだろうか


“夢の世界で生きたい”と僕に言わせないで

そんな身勝手な願いも現実の此処

いつか、それも何だか早めに全て忘れられるから

だから“夢”は綺麗で、僕に優しいのかも知れない


そう、そんな夢だから、

僕は今日も失いたくない夢を捨てて、目を擦る、

カーテンで遮れきれない朝の中で




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