▼カラッポケーキ

冷たい心を守ろうと 精一杯抱きしめた

その手の体温で 氷の心は溶け出した

守ろうとすればする程 僕はいつもカラッポになった


たくさんあるクッキーをかじってた 1つきりのケーキは楽しみに

クッキーはどんどん減ってった まだあると思ってたのに

いつしか箱の中はカラッポだった

ケーキの賞味期限も とっくに切れてた

まだ大丈夫だと思ってたのに



大切なものも たくさんあると思ってたものも

いつだって僕を裏切って壊れてった

否 違う 僕が裏切った

大切にするフリだけして ホントはわざわざ傷付けてた


溶け出した水をすくおうか バケツに一杯

もう一度冷凍庫に入れるんだ

冷やせばきっと 戻ってくるよ

クッキーもケーキも食べてしまおう

夢が腐ってしまうその前に

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