▼不特定な未来と結末

僕なんかもう此処にはいないんだ

ひたすら何かを探しているのは、

その度に傷付く僕が好きだから


自分は誰かなんだという漠然とした感覚

そんな不安定 そんな不確定

理由は要らない、だって理由を求める自分さえいない

僕は誰 僕は何処 僕は何 僕は…

不特定多数の結末が

ただ待ちかまえている 感覚


痛い それは苦しいとは少し違う

楽しい痛み 悲しい痛み

感動ものの映画を見た時の心地よい胸の痛み

誰かに酷いことをされて傷付いた時の痛み

どちらの痛みにも もう慣れてきてしまったよ


自分の未来を見たいかなぁ

シリーズものの小説の結末とか

三部作の映画のラストなんかは気になるけれど

僕自身の事はどうなんだろう



兎に角最後まで残るのは僕自身

最後にサヨナラするのは誰?

お母さん お父さん 友達 お医者さん

誰でもないよ そう

最後にサヨナラ

僕に 自分にお別れ


とりあえずその日が来るまで

不特定多数の結末を待ち受けてみようか

此処にいる僕と

僕で…


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