▼異変

あぁ今日も僕は許されないのですね

飴を口の中で転がす 喉が異様に渇く

それはそれで良いのかも、とは思います

まとわりつく甘い味に少しの不快を覚える

悲しくも苦しくもありません もう忘れてしまったのでしょう

不思議だ いつだって美味しかった筈なのに

日々失くしていくのです えぇ、もう諦めています

はき出すわけにはいかない 全ては仕方がない

不思議です 以前はあんなに必死だったのに

変だな 好きだったはずなのに

   それは僕が変わりつつあるから?

  わずかな異変に

           僕だけが

      気付いている。
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