▼再崩壊

崩壊した世界が僕を見ている

なんて素敵 なんて最高な光景

血の滲んだ手の平を僕はかざしてみるんだ

嗚呼 絶望

苦しんだ数だけ幸せがあるなんて期待してたのかも知れない

苦しんだ数はそれだけ苦痛として広がって

結局最後にはじけて終わり パチン!

前後が繋がらない思考や言葉

それも良いかなぁなんていって笑う僕

夜になれば人格が豹変するのは当たり前だった

これ以上壊せないほど崩れてしまえばいい

僕の立っている場所だけ確保出来ればそれでよし

酷いんだぁ僕 自分の事で精一杯でさぁ…

もうクラクラする視界しか僕に何かを教えてくれることはない

与えられるのは歪んだものばかりで

頭を上げているのも辛くなってくるんだ

ふらついた足にで躓いたのは僕がいつか捨てた希望

嗚呼 絶望 どうせなら徹底的に救いを消してくださいよ

パリンと何かの割れる音 あれ何の音?僕の知ってる音?

光があるから諦めなくて期待があるから歩き出せなくて

ナイフか何かで僕の精神にとどめをさしてくれたらいいのに

まぁ本心から言ってるのかは僕にも分かんないんだけどね

何も考えないのはきっと楽なんだろうよ

だけど意識のある間は捨てきれないんだ 怖がってるんだろう?

取り敢えず崩れていく建物を一瞥しながら微妙に笑う

嗚呼 僕も一緒に崩れ去ってしまえれば良いのに

すごく羨ましいな 僕は此処にいる間は生きていたいんだもの

そんな事を考えるから余計に苦しむってことはとっくに分かってるんだから

崩壊していく世界は僕を見捨てた

お前は生きろなんて 格好良い言葉は受け付けてやらないぞ

それでも死ぬことも生きることも出来ずに

僕は今日も彷徨い続けるんだろうね

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